芸能

【実写化成功のカギ】『パリピ孔明』演出が明かす、主演・向井理との意見の一致「ギャグはやらない」【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】

向井理演じる諸葛孔明が大活躍する『パリピ孔明』(c)フジテレビ

向井理演じる諸葛孔明が大活躍する『パリピ孔明』(c)フジテレビ

 フジテレビ系で放送のドラマ『パリピ孔明』の演出を託されたのは、気鋭の映像ディレクターの渋江修平だ。King & PrinceのMV「シンデレラガール」、ソフトバンク「神ジューデン登場」篇CM、ドラマ『武士スタント逢坂くん!』(日本テレビ)など、幅広いジャンルで映像を手掛けている。

 原作という世界観がある上で映像を作り上げる性質上、実写化作品は厳しくも相対的に原作と評価されうる宿命にある。渋江氏に実写化を成立させるにあたっての演出の方向性とキャスティングのこだわりについて訊いた。

 聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるてれびのスキマ氏。テレビ番組の制作者にインタビューを行なうシリーズの第9回【前後編の前編。文中一部敬称略】。

 * * *

『パリピ孔明』プロデューサーはNetflix『First Love 初恋』も担当

 中国三国時代の名軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に若き日の姿で転生し、駆け出しのシンガーソングライターを軍師のごとく成功に導いていく異色のドラマ『パリピ孔明』がいよいよクライマックスを迎えている。

 全10話中6回の演出を担当したのは、King & PrinceのMV「シンデレラガール」、松屋のCM「みんなの!マツベンサンバ」篇、満島ひかり主演のドラマ『シリーズ・江戸川乱歩短編集』(NHK)など、そして同じく満島ひかりが出演した観光PR動画『突撃!南島原情報局(神回)』と各ジャンルで話題作を手がけてきた渋江修平だ。

 主人公の孔明を演じているのは向井理。その理由を渋江はこう証言する。

「向井さんが(孔明役に)一番合うというのはスタッフみんな一致していました。いかにも“そういう軍師とかキャラクターをやりそうな人”がやるという方向もあったと思うんですけど、ギャグにしないためにもあえてちょっと変えていったほうがいいと。

 スタイリストのBabymixが(衣装のディテールを)作り込める人で、絶対に衣装が孔明のコスプレにならないという信頼関係もあったので、向井さんなら孔明役として面白くなると思いました」

 渋江がメイン演出に起用されたのもBabymixとの縁だった。Babymixは『タイムスクープハンター』(NHK)を皮切りに多くのドラマ・映画で衣装を手がけている。その中で渋江も演出を担当した『シリーズ江戸川乱歩短編集』(NHK)や本作のプロデューサーを務める八尾香澄が手がけた『First Love 初恋』(Netflix)にも参加していた。Babymixが八尾に渋江を紹介したことから『パリピ孔明』の演出に抜擢されたのだ。

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン