芸能

【アーティストが多数出演】『パリピ孔明』演出・渋江修平が語った「異分野のタレントを起用する理由」 その原点に満島ひかりの「神回」【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】

歌と演技の二刀流で英子役を熱演する上白石萌歌(c)フジテレビ

歌と演技の二刀流で英子役を熱演する上白石萌歌(c)フジテレビ

 フジテレビ系で放送の異世界転生ドラマ『パリピ孔明』の見どころのひとつは、本格的な音楽パフォーマンスのシーンだ。上白石萌歌が歌う楽曲はYOASOBIの幾田りらが手掛け、女王蜂のアヴちゃんは劇中で世界的歌姫を演じ、ステージ上で熱唱した。ほかにもGENERATIONS from EXILE TRIBEの関口メンディー、東京事変の長岡亮介、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦など、豪華アーティストが多数出演した。

 後編では演出の渋江修平氏に、音楽パフォーマンスのシーンでのこだわりや異なる畑のタレントをドラマ起用する理由を訊いた。

 聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるてれびのスキマ氏。テレビ番組の制作者にインタビューを行なうシリーズの第9回【前後編の後編。文中一部敬称略】。

 * * *

「音楽パートだけでも見られるように」のこだわり

 中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井理)が現代の渋谷に若き日の姿で転生し、歌手を目指す一人のアマチュアシンガー・英子(上白石萌歌)を軍師のごとく成功に導いていく『パリピ孔明』は、そのストーリーの通り、音楽ライブのシーンが重要な要素となっている。

 全10話中6回の演出を担当している渋江修平は、モーニング娘。’15「青春小僧が泣いている」、在日ファンク「ぽいぽい」、King & Prince「シンデレラガール」や「Memorial」など数多くのミュージックビデオを手がけている。そんな渋江は本作のライブシーンについて次のように語る。

「ミュージックビデオの場合、カメラ目線でやることが多いんです。それは視聴者に向けて届けるという意味合いがあります。ドラマ内でのライブパフォーマンスはそれとは撮り方が変わってくるんですけど、ミュージックビデオと同様、“届ける”ということは意識しました。誰に向けて歌っているのかということです。

“うまく歌おう”ではなく“届けよう”として歌っているシーンになるように演出しました。歌にかんしては、聴いている側のリアクションも大事だと思うんですよね。それによって視聴者の方々も『こう聴けばいいんだ』とわかりやすくなるので」

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン