国内

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる

26日

26日、三重県・近鉄鳥羽駅に到着された愛子さま

 学習院大学ご卒業、日本赤十字社ご就職と、まさに人生の転換点に立っておられる愛子さま。皇族方がそうした節目に訪問されてきた伊勢神宮を、3月26日に初めておひとりで訪問された。皇室の将来を担う存在としての第一歩となった、三重から奈良への1泊2日。その記念すべき足跡を振り返ります。

 伊勢神宮は皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)を中心とした125社のお宮とお社の総称で、正式には「神宮」と呼ばれる。皇室とのかかわりが深く、歴代の天皇に受け継がれる宝物「三種の神器」の1つである「八咫鏡」の本体が祀られている(形代は皇居・宮中三殿の「賢所」に祀られている)。外宮は三重県・伊勢市駅から歩いて約5分。先に外宮を参拝し、その後に内宮を参拝するのが古くからの習わしとなっている。

●伊勢神宮・外宮

伊勢神宮参拝

伊勢神宮を参拝されるご一家(時事通信フォト)

 愛子さまは2014年7月、中学1年生のときに天皇皇后両陛下とともに伊勢神宮を初訪問。セーラー服に身を包み、緊張した面持ちで参道を歩かれた。

住所:伊勢市豊川町279
 外宮は「天照大御神」の食事を司り、衣食住や産業の守り神とされる「豊受大御神」が祀られる。

外宮の参道を歩かれた際の一枚(写真/JMPA)

外宮の参道を歩かれた際の一枚(写真/JMPA)

●伊勢神宮・内宮

内宮も参拝された2014年時

内宮も参拝された2014年時(時事通信フォト)

 上述の2014年時に内宮もご参拝。20年に一度、社殿が造り替えられる「式年遷宮」という催しにあわせて、私的な参拝として訪問された。

住所:伊勢市宇治館町1
 皇室の祖先であり日本人の総氏神とされる「天照大御神」が祀られる。天皇を意味する「内」からなる「宮」で「内宮」と呼ばれる。

●鳥羽国際ホテル

写真/JMPA

1994年の鳥羽駅前での雅子さまと陛下(写真/JMPA)

 皇族方はじめ国内外の賓客が利用する由緒あるホテル。鳥羽湾を望めるオーシャンビューや、伊勢の歴史を感じられる館内ギャラリーが魅力。両陛下も皇太子ご夫妻時代の1994年7月にお泊まりになった。

住所:鳥羽市鳥羽1-23-1

●斎宮歴史博物館

斎宮歴史博物館

斎宮歴史博物館を訪れられた上皇さまと上皇后さま(写真/共同通信社)

 斎王や斎宮をめぐる歴史や文学を展示・映像で紹介する県立の博物館。上皇ご夫妻は2014年3月の三重県訪問の際に立ち寄られ、斎宮の復元模型などをご覧になった。十二単姿の斎王や女官の人形などの展示も。

住所:多気郡明和町竹川503

十二単姿の人形なども

十二単姿の人形なども(写真/JMPA)

●神武天皇陵

神武天皇陵を参拝された雅子さま

天照大御神の子孫であり初代天皇とされる神武天皇が祀られる神武天皇陵。周囲は100m、高さは5.5mにもなる円形の御陵で、長い玉砂利の参道が特徴的。神武天皇が即位した橿原宮の跡地に創建された橿原神宮は、御陵から車で5分ほどの位置にある(写真は参拝された雅子さま。時事通信フォト)

 2016年7月、愛子さまは中学3年生の夏休みに両陛下とともに初めてご参拝。モーニング姿の陛下と、ロングドレスの参拝服姿の雅子さまに続き、制服姿で臨まれた。

 神武天皇の御陵は、同市の畝傍山の北東ふもとに位置し、正式名は「畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)」。

住所:橿原市大久保町

ご一家で訪問された際

ご一家で神武天皇陵をご訪問された際(写真/共同通信社)

■愛子さまが訪れた三重・奈良の“聖地”

3月26日(火)
鳥羽駅 ご到着
伊勢神宮外宮 ご参拝
伊勢神宮内宮 ご参拝
鳥羽国際ホテル ご宿泊

三重

三重(イラスト/pyol)

3月27日(水)
斎宮歴史博物館 ご訪問
いつきのみや歴史体験館 ご訪問
神武天皇陵 ご参拝
橿原神宮前駅 ご出発

奈良

奈良(イラスト/pyol)

※女性セブン2024年4月11日号

外宮は天照大御神の食事を司る

外宮は天照大御神の食事を司る(写真/PIXTA)

内宮

内宮(写真/PIXTA)

橿原市大久保町神武天皇の御陵

橿原市大久保町神武天皇の御陵(写真/PIXTA)

鳥羽国際ホテル

鳥羽国際ホテル

日赤の社長らから、能登半島地震における日赤の活動や対応についてご一家でご進講を受けられた(2024年3月。写真/宮内庁提供)

日赤の社長らから、能登半島地震における日赤の活動や対応についてご一家でご進講を受けられた(2024年3月。写真/宮内庁提供)

新年、および天皇誕生日の一般参賀にも、成年皇族として堂々と出席されている(2024年2月、東京・千代田区。写真/JMPA)

新年、および天皇誕生日の一般参賀にも、成年皇族として堂々と出席されている(2024年2月、東京・千代田区。写真/JMPA)

ご卒業直前には、ケニア大統領夫妻を歓迎する昼食会に出席された。外国からの賓客をもてなす公式行事に出席されたのは初めてだった

ご卒業直前には、ケニア大統領夫妻を歓迎する昼食会に出席された。外国からの賓客をもてなす公式行事に出席されたのは初めてだった(時事通信フォト)

成年皇族としての活動が本格化する(2024年1月、東京・港区。写真/JMPA)

成年皇族としての活動が本格化する(2024年1月、東京・港区。写真/JMPA)

着物の色味が酷似していた(3月、東京・千代田区)

着物の色味が酷似していた(3月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)

陛下

皇居でブルネイ皇太子夫妻と面会された際の天皇陛下、雅子さま(写真/宮内庁提供)

ご一家

日赤の被災地での活動を聞くご一家(写真/宮内庁提供)

時折目を合わせるように笑顔を見せられていた両陛下。陛下は誕生日の会見で、雅子さまについて「日々の活動を支えてくれる大切な存在」と話されていた

時折目を合わせるように笑顔を見せられていた両陛下。陛下は誕生日の会見で、雅子さまについて「日々の活動を支えてくれる大切な存在」と話されていた(写真/JMPA)

一般参賀に3回目の参加となった愛子さま。満面の笑みを浮かべながら、お手振りされていた

一般参賀に3回目の参加となった愛子さま。満面の笑みを浮かべながら、お手振りされていた(写真/JMPA)

落ち着いた笑顔でお手振りをされる佳子さま。小さめのお帽子がファッショナブル

落ち着いた笑顔でお手振りをされる佳子さま。小さめのお帽子がファッショナブル(写真/JMPA)

海外の要人接遇の際には、通訳を介さず自ら英語で話される。(2月、東京・千代田区)

海外の要人接遇の際には、通訳を介さず自ら英語で話される。(2月、東京・千代田区。写真/JMPA)

笑顔でケニア大統領夫妻を出迎えられた天皇皇后両陛下

笑顔でケニア大統領夫妻を出迎えられた天皇皇后両陛下(写真/JMPA)

4年ぶりの抽選なしの一般参賀に、天皇陛下らが揃って手を振られた

4年ぶりの抽選なしの一般参賀に、天皇陛下らが揃って手を振られた(写真/JMPA)

関連記事

トピックス

中居、国分の騒動によりテレビ業界も変わりつつある
《独自》「ハラスメント行為を見たことがありますか」大物タレントAの行為をキー局が水面下でアンケート調査…収録現場で「それは違うだろ」と怒声 若手スタッフは「行きたくない」【国分太一騒動の余波】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
皇室に関する悪質なショート動画が拡散 悠仁さまについての陰謀論、佳子さまのAI生成動画…相次ぐデマ投稿 宮内庁は新たな広報室長を起用し、毅然とした対応へ
女性セブン
定年後はどうする?(写真は番組ホームページより)
「マスメディアの“本音”が集約されているよね」フィフィ氏、玉川徹氏の「SNSのショート動画を見て投票している」発言に“違和感”【参院選を終えて】
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト
「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン