上皇さまと美智子さま(写真/時事通信フォト)

上皇さまと美智子さま(写真/時事通信フォト)

お召し物の色が重なった 

 もう平成の世ではない。紀子さまが結婚以来、美智子さまをお手本にされてきたとしても、令和皇室のリーダーは天皇皇后両陛下であり、本来ならば雅子さまを頼りにされるべきでもある。 

 しかし雅子さまと紀子さまの間には見えない距離があるという。2012年の誕生日会見で秋篠宮さまは「皇太子同妃両殿下のところとの交流については、残念ながらそれほど多くはありません」と述べられた。それほど両家の関係性は希薄であり、それは御代がわりの後に大きく変化したわけではないようだ。 

「令和になってから、雅子さまと紀子さまのお召し物の色が重なることが相次ぎました。紀子さまの側近が雅子さまの側近に事前に尋ねておけば避けられる事態ですが、紀子さまからの指示がないために色被りが生じたのでしょう。両家は円滑にコミュニケーションが取れていないのかもしれません」(別の皇室記者) 

 現在の皇位継承順位1位は秋篠宮さまで、2位は悠仁さまだ。このままいけば、皇位は秋篠宮家へと継承されることとなる。 

「悠仁さまに求められているのは、天皇としての振る舞いや考え方を学ぶ『帝王教育』です。これまで紀子さまは、何でも美智子さまに相談されてきました。帝王教育についても、悠仁さまが上皇ご夫妻との御用地内の散歩を日課にされるなど、上皇ご夫妻から学ばれることが多かった。 

 しかし、悠仁さまに本当に求められているのは、陛下との交流です。そのためには、秋篠宮家のみならず、天皇ご一家も一緒になって悠仁さまが帝王教育を受けられる環境を整える必要があります。今回の骨折を機に、紀子さまは、いつまでも美智子さまに頼りっきりではいられない、悠仁さまのためにも雅子さまとの距離を縮める必要がある、と気づかれようとしているのです」(前出・皇室記者) 

 陛下と雅子さまは「令和流」の皇室のあり方を築かれつつある。 

「10月上旬に佐賀、翌週には岐阜と、両陛下は立て続けに地方を訪問されました。その歓待ぶりは、平成の頃に勝るとも劣らないものでした。今後、紀子さまが雅子さまと適切なコミュニケーションを図れば、令和皇室の安定感、そして次代の皇室への期待はより高まるのではないでしょうか」(前出・別の皇室記者) 

 いまが正念場だろう。 

女性セブン2024117日号 

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