国内

【“開かれた皇室”を目指して】皇居東御苑が「謎解きゲーム」の舞台に QuizKnockに謎の作成を依頼、雅子さまの“後輩”伊沢拓司氏もオープニングイベントに参戦

オンラインを駆使した公務を行う雅子さま(2025年2月、東京・台東区。撮影/JMPA)

オンラインを駆使した公務を行う雅子さま(2025年2月、東京・台東区。撮影/JMPA)

 天皇皇后両陛下は2月13日、長崎県対馬市のデイサービス施設をリモートで“ご訪問”された。コロナ禍を乗り切るために考案されたオンラインを駆使した公務が、すっかり「令和流」として定着するなか、今春からは新たな取り組みも始まるようで──。

 天皇ご一家が暮らされる御所や祈りを捧げられる宮中三殿のまわりには、都心とは思えないほどの深く静かな森が広がっている。大都市にたたずむ“最後の秘境”である皇居は、その大半の敷地の門を固く閉ざし、人を寄せつけない。

 ただ、その神秘的な場所の一角、「皇居東御苑」と呼ばれるエリアだけは、休園日を除いて一般開放され、いつも多くの人で賑わっている。そこがこの春から約2年間、「謎解きゲーム」の舞台となる。

 謎解きゲームとは、参加者が、決められたエリア内にちりばめられたミッションをクリアしながらゴールを目指すイベントだ。

 2014年にスタートした東京メトロ沿線を対象にした謎解きは毎年好評を博し、土日にはチケットが売りきれることもしばしば。特徴的なのは、もともとある街並みを利用する点で、ミッションのために、普通の観光では行かないようなスポットにも足を運べるので街全体を楽しめる。

 今回の場合、参加者はスマホを片手に東御苑内を歩き回り、ところどころに設けられたQRコードを読み取って、提示された問題に解答していく。

 この謎解きの目的は、「皇室の方々のご活動や皇室に伝わる文化、皇居等に対する理解を深めていただく」ことだ。

「日頃なかなか国民に伝わりにくい皇室の歴史や現在の活動が題材となるのでしょう。謎解きを通して国民の理解が深まることは両陛下にとってもうれしいこと。そもそも、このような大々的かつ新機軸のイベントを行う場合には、宮内庁は両陛下の承諾を得ます。両陛下も“謎解きは皇居のなかで”というアイディアを歓迎されているのでしょう」(皇室記者)

 令和皇室は、「国民に開かれた皇室」を目指してさまざまな施策を打ってきた。

「たとえば、2026年度中に東御苑内でのオープンを目指す、『大手休憩所』と仮称された大型カフェは、国内外からの訪問客に憩いの場を設けたいという思いで設置が決まったといいます。雅子さまが希求されてきた『外国との相互理解を育む場』になることも期待されています。

 そのカフェに続き、今回は多くの人にとって身近なものであるスマホとインターネットを活用しようというわけです。このたび宮内庁が『謎解きゲーム』を選んだ理由のひとつは、謎解きが若者の間で人気を博しているからです。昨年4月に宮内庁がインスタグラムを開設したのも、各種SNSのなかで利用者層が若いからだということなので、特に皇室との距離が遠いとされる若者世代にアプローチしたいのでしょう」(前出・皇室記者)

 宮内庁が「謎」の作成を依頼したのは、クイズのエリートたちが揃ったエンタメ集団「QuizKnock」だ。YouTubeチャンネル登録者の約6割が24才以下と、こちらも若者に人気。コラボの相手として最適だったのだろう。

 東御苑は昨年、1968年に一般公開して以降初めて外国人入園者の割合が5割を超え、すっかりインバウンドの人気スポットとなった。

「現時点では、謎解きは日本語オンリーですが、評判次第では、英語バージョンなどの作成も視野に入れているそうです」(前出・皇室記者)

 どんな謎が仕掛けられたのか楽しみにしているのは、ファンだけではない。

「陛下は幼少期、本に載っているなぞなぞを覚えておられ、出すのも答えるのも得意だったそうです。次第にご自分でなぞなぞを考えるようになり、職員に出題されることもあったとか。また、陛下は日頃、雅子さまや愛子さまと一緒にテレビを見たり会話を楽しまれたりしています。時に3人でクイズ番組を見られることもあるそうですから、クイズと聞いて胸が躍っているでしょう。

 また、QuizKnockの代表を務め、“東大卒のクイズ王”として人気の伊沢拓司さん(30才)が今回のオープニングイベントに参戦します。雅子さまの“後輩”にあたる伊沢さんの活躍を、3人は楽しみにされていることと思います」(宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン
モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
前回は歓喜の中心にいた3人だが…
《2026年WBCで連覇を目指す侍ジャパン》山本由伸も佐々木朗希も大谷翔平も投げられない? 激闘を制したドジャースの日本人トリオに立ちはだかるいくつもの壁
週刊ポスト
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段どおりの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン