国内

愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )

 11月、東南アジアの内陸国・ラオスへ、単独でのご訪問を控えている愛子さま。しかし、晴れ舞台となるはずのラオスにいま、重大な人権問題が持ち上がっている。 

《昨今、SNS上でラオスにおける日本人による児童買春を示唆するような内容の投稿が見受けられます》《違法行為は厳に慎むようにしてください》 

 6月17日、在ラオス日本大使館は、「ラオスにおける児童買春に関する注意喚起」と題して、前述の内容を含む6項目を提示。厳しい言葉で警告を発した。近年ラオスでは、一部の日本人男性による児童買春が横行しているのだ。 

 重大な問題の渦中にある、愛子さまの初舞台の地。今回のご訪問先は宮内庁をはじめ、関係者らの熟慮の末に決定された。 

「王室文化が浸透しており、日本の皇室とも長年の縁があるヨーロッパ諸国が、愛子さまの初訪問先になるのではとみる向きもありました。しかし、ヨーロッパでの王位継承は長子優先。性別は関係ない。女性天皇の議論への影響なども勘案すると、いまは避けた方が無難だという判断だったのでしょう。 

 その点ラオスは今年、外交関係樹立70周年の節目である上に、比較的距離も近い親日国です。さらに、愛子さまが勤務される日本赤十字社が30年以上にわたって支援を続けてきた国でもある。かねてボランティアや国際協力に関心を抱いてこられた愛子さまの精神につながる地でもあるのです」(皇室ジャーナリスト) 

万博で語られた「世界平和」の夢 

 国際親善への志を、雅子さまから受け継がれている愛子さま。記念すべき初の海外公務だけに、ラオスへの思いはひとしおだろう。 

「愛子さまは東宮御所に海外からの来客があった際は挨拶に出てこられるなど、幼少の頃から国際感覚を磨いてこられました。さらに近年は、午餐や晩餐会で通訳なしで歓談されるなど、これまで培ってこられたものを公の場で発揮されています。愛子さまの所属部署は夏休み期間中に繁忙期を迎えますが、最も忙しい時期を間近に控えながらも、すでにラオスの資料に目を通されているそうです。 

 雅子さまは、かねて途上国と先進国の格差問題である『南北問題』に強い関心を抱いてこられたそうですが、天皇ご一家はご家庭の中で、そうした問題について議論を交わされる機会も多いといいます。ラオスの現状を目の当たりにされた愛子さまは、懊悩を深めておられると同時に、“少女たちを守りたい”という気持ちを抱いておられることでしょう」(宮内庁関係者) 

 そもそも、海外留学が既定路線と考えられていた愛子さま。蓋を開けてみれば、選んだのは仕事と公務に邁進される道だった。 

「留学するという選択肢も、もちろんありました。しかし愛子さまが就職の道を選ばれたのは、一日でも早く、社会のために尽くしたいというお気持ちの表れです。さらに日本赤十字社は、国内だけでなく、途上国の人々の支援も大きな役割のひとつ。国際社会に貢献したいという愛子さまの思いに通ずるものがあったのでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト) 

 今年5月、大阪・関西万博を視察された際、自分の「夢」をタッチパネルに記入するコーナーに「世界平和」と書き込まれた愛子さま。その後、「夢が叶いますように」とそっとつぶやかれた。そんなプリンセスは平和への思いを胸に、すでに最貧国の少女たちにも寄り添われている。 

女性セブン2025724日号 

トピックス

次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン