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《2026年の皇室を占う》原武史氏×河西秀哉氏対談 「愛子天皇待望論」が高まるなか、悠仁さまを取り巻く“期待” 「強い日本」の政治的シンボルとして利用されかねない危うさも

明治学院大学名誉教授・原武史氏(左)と名古屋大学准教授・河西秀哉氏

明治学院大学名誉教授・原武史氏(左)と名古屋大学准教授・河西秀哉氏

 2025年は悠仁さまの成年式や愛子さまの初の海外公務が注目を集めた。皇室の未来を担う世代をめぐって、今年は皇室典範改正など大きな動きがありそうだ。長年、皇室を研究してきた明治学院大学名誉教授・原武史氏と、象徴天皇を研究する名古屋大学准教授・河西秀哉氏が論じ合った。

悠仁親王の“過密スケジュール”問題

原:秋篠宮家の長男・悠仁親王は今年、20歳を迎えます。昨年は筑波大学に入学して念願の昆虫研究をスタートさせ、9月に成年式が執り行なわれました。現在は東京から離れた茨城・つくばに住んで学業優先の生活を送っています。

河西:私は大学教員として学生と接していますが、理系の学生は学年が上がるにつれて実験が増えるなどして多忙を極めます。これから先、悠仁親王は週末も学業に費やすことになるでしょうね。

原:気になるのは成年皇族になってから宮中祭祀のたびに東京に戻っていることです。学業優先とはいえ、つくばと東京を往復する生活は相当な負担のはずです。

河西:たしかに土日などを利用して予想以上に公務に取り組まれています。特に驚いたのは、宮中祭祀で最も重要とされる昨年11月の新嘗祭の前日に、悠仁親王が紀子さまと一緒にデフリンピック観戦のため伊豆大島に赴いたことです。初めて参列される新嘗祭当日の午後に船で帰京するという強行スケジュールでした。

原:当日天候が悪化して伊豆大島から船が出ないリスクを考慮すべきではなかったか。新嘗祭がある日の日中は予定を入れないという皇室の慣習がどう捉えられていたのかを知りたくなります。

河西:公務のスケジュールは宮内庁も把握しているとはいえ、肌感覚として新嘗祭の重要性が理解されていれば、別の判断もあったように感じられます。

原:現在の皇室に「帝王学」の発想が残っているのか判然としませんが、父子相伝の面での懸念もあります。徳仁親王(今上天皇)までは天皇である父親の背中を見て多くを学んだはずですが、秋篠宮は現天皇の弟であって子ではない。この点でやはり天皇と親王(秋篠宮)では立場に断絶があり、悠仁親王にも影響を及ぼすのではないか。

河西:過密スケジュールのひとつの背景として考えられるのが愛子内親王の影響です。皇位継承権を持たない愛子内親王の露出が増えて人気が高まるなか、何もしなければ悠仁親王の存在感が埋没してしまう。世に広がる「愛子天皇待望論」に抗するため、多少の無理をしてでも悠仁親王の露出を増やしている印象です。

原:まさにその通りで、悠仁親王とは対照的にこの1年で愛子内親王は存在感が大きく増しました。悠仁親王には大学のカリキュラムがあり、祭祀という非公開の場での活動が主になるため、負担のわりに国民の目に触れる機会が少ない。一方で大学を卒業した愛子内親王は日本赤十字社での勤務はあるものの、公務に取り組みやすい環境にあります。特に昨年11月、ラオスでの初の海外公務は大きく報道されましたね。

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