芸能

『不機嫌な果実』に『コントレール』“夜メロ”ブーム再び?

新『不機嫌な果実』に出演中の栗山千明

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、再びブームの予感の“夜メロ”に注目。

 * * *
 19年前、TBS系でドラマ化された林真理子氏原作の『不機嫌な果実』が再びドラマ化されている。テレビ朝日系の『金曜ナイトドラマ「不機嫌な果実」』だ。

 前回の主演は石田ゆり子で、愛人は元・男闘呼組の岡本健一、夫役は渡辺いっけいだった。今回は栗山千明がヒロインで、愛人は市原隼人。元カレに成宮寛貴、夫にSMAPの稲垣吾郎を据えた。

『女性セブン』でその稲垣にインタビューしたところ、自分も岡本健一の役だと思っていたと苦笑していた。が、原作や前作のドラマとは異なり、稲垣にもセクシーシーンがあるとのこと。初回はゴールデンウィーク初日ながら8.2%(ビデオリサーチ・関東地区)と好スタートをきった。

「今回、女優さんはみんなチャレンジしていると思う」とは稲垣の弁。栗山しかり、友人役の高梨臨、橋本マナミしかりだ。初回は栗山の入浴シーンからスタート。高梨と橋本もサウナのシーンがあった。

 さらに橋本は、若い恋人と痴話ゲンカの末、仲直りの印にキャンディを口移ししながら路チュー。その後、ミニワンピをたくしあげられ、ヒップをまさぐられるという過激なシーンに挑戦していた。

 栗山も初回から元カレ=成宮と再会し、2度目のデートでもうホテルへ。しかも、それが、その夜、夫にバレてしまうという急展開だ。稲垣が「80年代や90年代にあった、メイドインジャパンのジェットコースタードラマのよう」と表現していたのがそれで理解できた。

 奇しくも世は不倫ブーム。あの矢口真里をテレビCMから降板させ、ベッキー復帰に不快感を募らせるのは“主婦”だと言われているが、本当にそうなのか。

 一昨年、上戸彩主演の『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)がヒットした際には「昼顔妻」なる言葉が流行し、生みの親である『ノンストップ!』の“せきららボイス”のコーナーには度々“経験者”からのコメントが寄せられた。

 ドラマの上戸とは異なり、「夫と別れるつもりはないが、愛人との不倫も愉しむ」という意見が大半だったものの、不倫経験「あり」のパーセンテージは半数を優に超えていた。

 新『不機嫌な果実』は、『昼顔』よりもずっとライトで、どこかコミカルなシーンもある。「自分だけが損をしている」と思い込んでいるヒロイン=栗山のちょっとしたリアクションに笑わされることもあるし、ナレーションやモノローグが的を射すぎていて、それで笑ってしまうこともある。

関連記事

トピックス

12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
映画『国宝』に出演する吉沢亮と横浜流星
『国宝』の吉沢亮&横浜流星、『あんぱん』の今田美桜&北村匠海、二宮和也、菊池風磨、ダイアン津田…山田美保子さんが振り返る2025年エンタメ界で輝いた人々 
女性セブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
渡邊渚さん
(撮影/松田忠雄)
「スカートが短いから痴漢してOKなんておかしい」 渡邊渚さんが「加害者が守られがちな痴漢事件」について思うこと
NEWSポストセブン
平沼翔太外野手、森咲智美(時事通信フォト/Instagramより)
《プロ野球選手の夫が突然在阪球団に移籍》沈黙する妻で元グラドル・森咲智美の意外な反応「そんなに急に…」
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)は被害者夫の高羽悟さんに思いを寄せていたとみられる(左:共同通信)
【名古屋主婦殺害】被害者の夫は「安福容疑者の親友」に想いを寄せていた…親友が語った胸中「どうしてこんなことになったのって」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン