照英:松岡さんすごいね。スポーツの先輩でもあり、芸能界の先輩、年も先輩。松岡さんみたいになりたいね。あんなふうになれる勇気があるって大事だと思うんだよね。
――武井壮さんも、スポーツ熱血キャラですが。
照英:この間、飛行機に乗ったら、たまたま隣が武井さんだったんですよ。ビックリしました。陸上では、ひとつ先輩なんです。芸能界の中では自分のほうが先輩かもしれないけど、年が上だったら先輩なのでね。羽田から伊丹まで45分間、ずっと筋肉の話。「脚力って言うのはさあ」って、熱くるしい(笑い)。
――初対面で筋肉話を?
照英:陸上の日本選手権で会ってるんだけど、その武井さんと今の武井さんがリンクできてなかったから、会う機会がなかったんですよ。機内でお弁当食べようと思ったら、「俺ね、揚げ物とか食べてないんだよ」ってすごいストイックでね。オリンピック目指してるって言ってました。頑張れたら東京オリンピックに出たいって言ってたけど、まずリオだって。本気で目指してました。すごいなと思ってね。
――照英さんは周りから刺激を受けながらも常に前向きですよね、そのパワーはどこからきてるんですか?
照英:怯えて生きてきたこともいっぱいあるんです。だからこそなんです。試合に負けて悔しい思いをして、嫌な思いして、お前じゃ芸能界生き残っていけないなと言われて、入る芸能事務所がなかったから自分で立ち上げて、やってきたりしている。悔しい思いをしているから、だから強さに変わるというかね。言葉で傷つけられたこともいっぱいあるしね。そういういろんな部分で、自分が落ちたことを知っているから、つらい、悔しい思いをしているから、それ以上に跳ね上がれるんだと思います。
【照英(しょうえい)】
1974年4月4日生まれ。埼玉県出身。学生時代は陸上競技・やり投げの選手として活躍。卒業後、ファッションモデルに転身し、ジョルジオ・アルマーニなどのショーに出演する。その後はテレビにフィールドを広げ、熱血キャラと頑丈な肉体を生かし、『筋肉番付』(TBS系)などの体を張ったバラエティーをはじめ、ドラマや旅番組、育児情報番組のMCなど、タレント・俳優として幅広く活躍している。7月初旬、オリジナルラインスタンプがクリエイターズスタンプで発売予定。
撮影■林紘輝