世のヒツジストたちが彼女のファンになったのは、早い人では、朝ドラの『瞳』(これは、中井貴一と同じ)だったり、同じく朝ドラの『純と愛』、あるいは件の『町医者ジャンボ!』だったりするのだろう。私のように『傍聴マニア~』からの人も多いと思う。
だが、吉田羊の名前と顔を全国に広めてくれた最大のドラマはやはり『HERO』。映画の現場に戻ってきても、木村座長とレギュラー陣との芝居は、彼女にとって、とても心地よいものだったそうだ。
そんな吉田羊は、先ごろ、「納豆クイーン」に選出され、「事務所に飾られる初トロフィーが、納豆クイーン」と言って取材陣を笑わせた。
リポーターから結婚について聞かれ、「一度はしたい」と言っていたので、私も今回、彼女に結婚のことを聞いてみた。
「確実に恋愛対象から外れていることは実感しているので、自分の好みのタイプというよりは、気持ちがあって、本当に穏やかな時間を過ごすことを良しとしてくれる人がいれば…」と理想を語った吉田。
私はバラエティー班の放送作家ゆえ、お笑いの現場でもハマッている吉田に、「お笑い芸人とか、どうですか?」と聞いてみた。彼女は、MCを務める『オモクリ監督~O-Creator’s TV show~』(フジテレビ系)で、ビートたけし、千原ジュニア、バカリズムら、魅力的な芸人と共演しているからだ。すると、「それは、ちょっと…」という。理由を聞くと「ネタにされてしまう」というのである。
「役に見えなくなってしまいますよね。ある程度、ミステリアスな部分は残しておきたい。全部が全部、ネタとしてさらけ出されてしまうと、ちょっと…」と。
吉田羊が、同じ理由で年齢を「非公表」にしているのは有名だ。
演じることが大好きで、演じることが大好きな俳優や女優をリスペクトしている吉田羊。
やっぱり私は、この女優さんが大好きだ。