「よく言われるのよ、なんで有吉は夏目にあの件を言わないんだって。おれはいじってるんだけど、テレビ的に使えないんだよ。でもさ、一度禊をしないと」
そう断りを入れた上で、夏目の騒動を振り返り、スパッと締めた。
「はい、われわれはもういじりません。今後、これ以上言ってくるやつはダサいって」――夏目を苦しめる最大のトラウマにテレビで初めて言及し、かつ擁護した唯一の男だった。
「ありがとうございます。なんかストンと落ちました」。笑顔で返す夏目の目には、涙が浮かんでいた。以降、夏目を取り巻く空気は大きく変わり、バラエティーから報道と、レギュラーを増やしていった。
「有吉さんの言葉が文字通り“禊”となったんです。2年間の呪縛が解かれた瞬間というか。あの日以来、夏目さんは彼を頼れる男として意識するようになったんだと思います」(別のテレビ関係者)
有吉もまた、猿岩石ブームの終焉後、毒舌キャラとしての再ブレークまでには7年以上の不遇の時代を過ごしている。だからこそ、過去のイメージに悩む夏目を放ってはおけなかったのかもしれない。
「有吉さんは“誕生日プレゼントは絶対に受け取らない”と公言している人ですが、いつしか夏目さんのものだけは受け取るようになった。超高級牛肉をプレゼントされたこともあったと番組で明かしています」(テレビ関係者)
同番組で、「夢に出てきた人が急に気になり始める」というテーマを扱った際、夏目はこんな告白をしている。
「有吉さんが夢に出てきます。同じ部屋でご飯食べてたりします」
恩義から愛情へ──夏目の中で膨らむ有吉への想い。
「有吉さんもまた、元来の女子アナ好き。加えて彼は、スタイルがよく背の高い女性がタイプだと公言しており、夏目さんはドンピシャ。関係が深まるのは自然なことでした」(芸能関係者)
『怒り新党』の開始当初、夏目と有吉はそれぞれ都心の離れた場所で暮らしていたが、2014年3月、有吉は夏目の自宅にほど近い家賃70万円の超高級マンションに引っ越している。この時点で徒歩10分の“ご近所さん”状態だったが、翌2015年、驚きの展開が待っていた。