次期朝ドラ『べっぴんさん』ではヒロインの父役・生瀬勝久


 朝ドラだけでなく、大河で話題になった人が、すぐ民放で起用されるという流れもありますね。俳優未経験ながら『真田丸』で木村佳乃さんの夫役を演じた声優の高木渉さんは、今期の『営業部長 吉良奈津子』で松嶋菜々子さんの同僚役で出ています。節操がないように見えるかもしれませんが、ビジネスの理屈としては正しい判断で、数字が欲しい制作側と、見たい俳優が見られる視聴者の両方にメリットがある形をとられています。『あまちゃん』『半沢』以降は、脇役に脚光が当たる脚本・演出が主流なので、人気脇役を多用する流れはどんどん加速していますね」

 人気脇役の多用は、いい面ばかりでもない。前出の芦名星と同様に、今期のドラマでは篠田麻里子が『ON』と『家売るオンナ』(日本テレビ)に、モロ諸岡も『ON』と『家売るオンナ』に出演していたが、Twitterでは、

「ONのラスボス芦名星なの??(中略)営業部長吉良奈津子のやつにもなかなか重要な役で出てたじゃん芦名星。同じクールで重要な役で俳優が被るのなんか嫌なんだよな~~」

「さっき見てたONでは人殺しだったモロ師岡が今元嫁にデレデレなお父さん演じててギャップについていけない」

「昨日人に毒薬を飲めと拳銃で脅してた連続殺人犯モロ師岡が、今日はちゃらんぽらんで浮気性の足の臭いオヤジ役…ドラマファンとしては混乱する」

 などと“かけ持ち”に混乱する声も少なからずあがっている。視聴者からは起用の仕方が安直と思われたり、飽きられてしまうデメリットも懸念されるが…

「ながら見している人は“またこの人?”と思うかもしれませんが、ドラマファンはそうでもなく、主演は嫌いでも、例えば“高橋一生さんや滝藤賢一さんが出ているから見る”など、脇役でドラマを見る人は増えています」

 次期ドラマでも、人気俳優のひとりである古田新太が『警視庁 ナシゴレン課』(テレビ朝日)と『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)にかけ持ち出演する。人気脇役の同クール出演はトレンドとなりつつあり、名脇役たちの「演技の振り幅」を堪能する機会は、これからも続きそうだ。

撮影/小彼英一(遠藤憲一)、高柳茂(生瀬勝久)、矢口和也(小日向文世)

関連記事

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
理論派として評価されていた桑田真澄二軍監督
《巨人・桑田真澄二軍監督“追放”のなぜ》阿部監督ラストイヤーに“次期監督候補”が退団する「複雑なチーム内力学」 ポスト阿部候補は原辰徳氏、高橋由伸氏、松井秀喜氏の3人に絞られる
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン