スタイリストが「『バーニーズ・ニューヨーク』で見つけた」というのは、『ミュベール』の白Tシャツは、おしゃれ女子にはおなじみのブランド。セレクトショップで人気のスキニーデニム『フレーム・デニム』は、脚をキレイに見せるからと、米倉が「買い取り」したかのような文言もある。
ハイヒール姿の米倉が院内の手すりにもたれかかったときにチラリと見えたのは、どんな色の靴でも靴底だけは真っ赤なことでおなじみの『クリスチャン・ルブタン』、ホワイトにスタッズがあしらわれたバッグは『ヴァレンティノ』だ。
それ以外に、『ドクターX〜』の未知子と言えば、忘れてはならないのが『ルイ・ヴィトン』である。前シリーズから未知子が持っているのが「カプシーヌ」という名の開け口の中央にVの金具が付いたバッグ。サイズや素材によっても異なるが、お値段は40万円台と、手の届きやすいバッグが並ぶ「人気ランキング」からは外れているが、セレブな女性誌で見かける同社の広告では、もっとも出ているバッグと言っていい。
他にも、未知子の胸元で揺れていた大粒パールが横に並んだペンダントも先シーズン、『ルイ・ヴィトン』の店頭で見かけた。これらは、番組への「衣装協力」ではなく、米倉だからこそ着けて出られるモノたちだろう。そういえば、米倉は、しばしば『ルイ・ヴィトン』のコレクションやパーティーに顔を出していた。
そして米倉と同じ「オスカープロモーション」に所属する女優のドラマでハイブランドというと、7月期、武井咲が主演していた『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)が思い浮かぶ。
舞台は、ハイジュエリーブランド『ティファニー』。不倫ドラマなのに「いいの?」と他社を担当するベテランのプレスウーマンらが本気で心配していたが、ティファニー側は「それでも出したい」と、ロケは終始、同社の全面協力で行われた。
さらには、武井扮するヒロインが「どちらと結ばれるのか」と若い女性視聴者が最後まで注目していた内の一人、中村蒼が勤務していたのは、『ジミー・チュウ』だった。
果たして、効果はどうだったのかというと、バブル時のクリスマスに、シティホテルやフランス料理店と共に「三種の神器」と言われ、プレゼントに買いに来た男性たちが「売り切れ証明書を出してほしい」と言ったことでも知られる『ティファニー』のジュエリーは、いま若者によく売れている。