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やっぱり最強? 女子アナがモテる理由を分析

「あんなに苦労して入ったのに」「あれほど厳しい訓練を受けたのに」も今は昔。有名大学のミスコン出身者が青田買いされ、「声なんかでは採用していません。顔ですよ、顔!」と断言する採用担当の、スクールで教えてもいる某局男性アナウンサーもいる。

 あれは、2001年3月のことだ。フジテレビで「第二の木佐(彩子)」と言われ、そのキャラクターの強さでもルックスでも人気女子アナになることを約束されていた大橋マキアナが、入社わずか2年で退社したのだ。

 周囲は「もったいない」の大合唱。そのことは他局のワイドショーでも大きく取り上げられたものである。

 そのとき、『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)でVTR解説していたのが、『恋のから騒ぎ』(同)1期生としても有名なタレントの島田律子だ。

 当時、女子アナと並ぶ人気職業で、同じく長く務める女性が多かったJALのCA出身で、体調を崩し、20代半ばで辞めた経験をもつ彼女は「いまの女性たちは、一つのことにそれほど固執していないし、しがみつくこともしない云々」とコメント。同月で『ルック〜』を卒業することになっていた同局の笛吹雅子アナが後から「島田さんのコメントにいちばん共感できた」と言っていたのが忘れられない。

 確かに、それ以降の女子アナは、早期退社も目立つし、結婚、出産も早い。昔と異なり、テレビ局もやっと「出産しても戻って来られる職場」になったとはいえ、やはり20代、30代前半の退社はとても多い。

 思えば昔は「女子アナ30歳定年説」なんて言葉はなかった(本当に、そういう契約があったという大昔のフジテレビは別)。が、それに従うかのように退社する女子アナたち。

「この経験をステップにニュースキャスターを目指す」なんていう人も今はほとんど見かけない。つまり、吉川美代子さん、長野智子さんは、イマドキの女子アナにとっては憧れの存在ではないということ。安藤優子さんに至っては「自分とは違う世界の人」だろう。

 局アナではなかったが、ニュースキャスターというポジションをアッサリ捨てて夫のサポートをしているのは山岸舞彩さん。あんなに大人気だったフジテレビ出身の中野美奈子アナも在シンガポールでほぼ専業主婦だし、“○○の妻”をウリにしている元女子アナたちの多くもまた、しゃべりの仕事に対して全くガツガツしていないのである。

 当然その流れは、いまの20代の女子アナにも受け継がれており、彼女たちは早めの結婚や出産を望んでいるし、それほど仕事復帰に固執しているようにも見えない。

 だが、ルックスは、昔よりさらにアップしているし、かつては「色がついているから」と蹴られたタレント出身者、モデル出身者、はたまたアイドル出身者でさえも、今は全局がウェルカム。

「会社員」であり、タレントに対しては絶対“さん付け”が“お約束”であるなど立場をわきまえている局アナとはいえ、ここまで男性アイドルと写真を撮られる女子アナが続出すると、気が気でない…というファンの皆さんがいらっしゃるのも当たり前だろう。

 才色兼備な女子アナがモテモテなのは30年前から変わっていないが、彼女たちの仕事に対する想いや人生設計は大きく変わっていると言っていい。選ぶ交際相手にも変化が生じつつあるのかもしれない。

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