芸能

俳優・堤真一が描く夢は「60過ぎたら演出家」

 53歳。父親としてはこれからだが、役者としては円熟期を迎えた。今の目標を訊ねると、意外なことに「特にないんです」と話す。

「僕はもともと、こういう役をやりたいとか、何かにチャレンジしたいという目標があまりない人間で。でも、60歳くらいになったら、一度は舞台の演出をやってみたいですね。僕が楽をできるように、むちゃくちゃ優秀なスタッフとうまい役者をいっぱい集めて、周りを固めてね(笑い)。演出家という客観的な立場から、自分の目に舞台がどう映るのかを見てみたい」

 演出を経験できたら、役者としても何かが変わるかもしれない──最後に堤はそう言って、目を細めた。

●つつみ・しんいち/1964年生まれ、兵庫県西宮市出身。1985年、坂東玉三郎主演の舞台『天守物語』に参加したのを契機に演劇の道へ。1987年、NHK『橋の上においでよ』に主演を果たすも、その後もデヴィッド・ルヴォー、野田秀樹など名だたる演出家の舞台を中心に活動。映像では、2000年、ドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)、2005年、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』などで人気を集める。現在はNHK『もふもふモフモフ』で声の案内人を務めるほか、舞台『近松心中物語』(2月18日まで、新国立劇場中劇場にて)に出演中。

■撮影/平郡政宏 ■取材・文/戸田梨恵

※週刊ポスト2018年1月26日号

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