「両陛下は毎年1~2回葉山御用邸に足を運ばれてきました。かつては幼少の皇太子さまや秋篠宮さま、紀宮さまをお連れになり、ご家族の思い出が詰まった場所でもあります。来年4月末での退位が決まり、天皇皇后として葉山を訪れることができるのは残りわずかですから、これまでの感謝の意を込めて、いつもとは違った行動に出られたのだと思います」(前出・宮内庁関係者)
◆陛下は全力で式典に臨まれる
つかの間の静養からほぼ1年後の、2019年2月24日、陛下の在位30周年記念式典が、国立劇場(東京都千代田区)で開催される。退位まで2か月あまりのタイミングでの式典は、大きな注目を集めるだろう。
「ですが、その記念式典に陛下が出席されることに、美智子さまが強い不安を覚えられているようなのです」(別の宮内庁関係者)
今年12月の誕生日で、陛下は85才を迎えられる。
「2015年8月の『全国戦没者追悼式』や、同年10月の『全国豊かな海づくり大会』での段取りのお間違いなどがあったこともあるでしょうが、美智子さまが心配されているのは、ひとえに陛下のお体のことです。在位30周年を祝う節目の式典となれば規模も大きくなり、陛下は全力で臨もうとされることでしょう。ただ、美智子さまはそれが、陛下のお体への大きな負担になってしまうのではないかと危惧されているのです」(前出・別の宮内庁関係者)
葉山でのあたたかな交流とゆったりと流れた時間に、美智子さまは終始和やかな表情を浮かべられていた。だが、心の奥底には小さなトゲが引っかかっていらっしゃったのかもしれない。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2018年3月15日号