芸能

業界注目の3月31日 TBS感謝祭が島崎和歌子不動MCの理由

『オールスター感謝祭』不動のMC・島崎和歌子(

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、年度末3月最終日の週末、各局特番事情についてレポート。

 * * *
 3月31日(土)のゴールデン&プライムタイム、在京民放局の番組視聴率がどのような結果になるか。関係者が固唾をのんで見守っている。

 並びは、日本テレビが『世界一受けたい授業』の2時間SP、TBSが『オールスター感謝祭’18春』、フジテレビが『めちゃ×2イケてるッ!』の最終回SP、テレビ朝日が『池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル』、テレビ東京が『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』だ。

 もっとも“平場(ひらば)”感があるのは日テレ。今春も改編率が極端に低い=視聴率が高めで安定しているからこその「余裕」が見える。

 フジは“めちゃイケ”を5時間もやる。一足早く最終回を迎えた『とんねるずのみなさんのおかげでした』が、前週より2.6ポイント上昇したとはいえ、シングルの9.7%(ビデオリサーチ・関東地区)で、「2時間とか3時間にしたら、もっと低くなってしまったのではないか」との声もあったなか、“めちゃイケ”最終回は5時間…。両番組とも、視聴者の世代間ギャップや、スタッフと視聴者との思い入れの違いが年々顕著になっていったという共通の経緯があるだけに結果が注目される。

 残る2局は、迷わずF3とM3(50才以上の女性と男性)に照準を合わせ、テレ朝は、「困ったときの池上さん」を据え、テレ東は蛭子能収×太川陽介のいない「路線バス」だ。ちなみに今回、太川はナレーターとして出演する。

 実はこの2番組の視聴率は以前から安定しており、今回の横並びでもフタケタが望めるかもしれないと期待されている。特に19時台は若年層の在宅率が低く、「年配者が見る番組」として“池上特番”も“路線バス”も強さを発揮してきたのである。

 そしてTBSは、春と秋の改編期にオンエアし、既に50回以上も続いている『オールスター感謝祭』(以下、感謝祭)だ。昨今、同局はドラマを中心に視聴率が好調で、番宣的要素も強い同番組の“ありがたみ”も高まって来たように感じる。

 春の「感謝祭」は4月に入ってからオンエアされることもあるが、今年は3月31日。各局と同様、TBSも、その後の“営業成績”を考えれば、年度末の最後を高視聴率で飾りたい気持ちは満々である。因って、期首特番の優等生「感謝祭」を編成したと推察できる。

 同番組の司会を長年担当しているのが島崎和歌子。89年にアイドル歌手としてデビューした島崎が2年後の91年に「感謝祭」というTBSを代表する期首特番のMCに就いたのは、初代男性MC、島田紳助氏の一声が大きかったと言われている。

 田原俊彦と松田聖子がデビューした80年から数年間、男女共にアイドルブームが続き、各局で生放送の歌番組が毎日のように放送され、音楽祭や音楽賞も花盛りだった“歌謡界バブル”がはじけたのは80年代後半。

関連記事

トピックス

テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
福地紘人容疑者(共同通信社)
《“闇バイト”連続強盗》「処世術やカリスマ性」でトップ1%の “エリート模範囚” に…元服役囚が明かす指示役・福地紘人容疑者(26)の服役少年時代「タイマン張ったら死んじゃった」
NEWSポストセブン
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン