この先、そうした姿勢を指導者として若い選手に見せてほしい。愛国心の強いイチローだからこそ自国開催の2020年東京五輪で日本代表監督を引き受けてほしい。ただ現在の代表体制を覆してまでやるという性格でもなく、悩ましいところです」
◆選手兼監督でも!
現在、日本代表「侍ジャパン」の監督を務める稲葉篤紀氏(45)は昨年7月に就任したばかりで、東京五輪を含め第5回WBCが開催される2021年までの4年契約が結ばれている。
それでも“イチロー監督”待望論は多方面から聞こえてくる。辛口評論で知られる江本孟紀氏もその一人だ。
「侍ジャパンの監督に求められるのは、とにかく求心力。今の代表はイチローを見てプロに憧れた世代なんです。これまでイチローは自分のことしかやってこなかったのだから、球界のリーダーとして残るためには、人のために何かやるべきです。本人のキャリアのためにも最高のチャンスじゃないですか」
イチローの“哲学”を踏まえるとあり得ない話ではないとするのは、かねてから親交のある落語家のヨネスケ氏だ。同氏はマリナーズに移籍後、オリックス時代のイチローの考えを聞く機会があったという。