芸能

ドラマヒーロー史に異常事態、ダメ男「3低男子」続出し人気

「3低男子」にハマる女子が続出中

 何をしても続かない飽き性で元ヤンキー。現在はパン屋の店長でいい加減な男は視聴率トップのドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系・火曜22時~)の佐藤健。その“ライバル”竹野内豊も超デキる妻・綾瀬はるかに仕事では全くかなわないサラリーマン。

「1000円ちょうだい」。あまりに爽やかに彼女にお金をせびり、働かないことに全力を尽くすヒモ男は『ヒモメン』(テレビ朝日系・土曜23時15分~)の窪田正孝。

 佳境を迎えている朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合・月~土曜8時~ほか)で主人公・鈴愛に「死んでくれ!」とまで罵られたのは夫役の間宮祥太朗。「フリーターになる。家族は、邪魔になる」と映画監督の夢を追って家族を捨て、離婚する。石原さとみ(31才)に「下々の人間」「アブラムシ」と見下されても絶対に怒らないのは『高嶺の花』(日本テレビ系・水曜22時~)の峯田和伸(40才)。同じく『高嶺の花』、千葉雄大(29才)は鍛えられた裸体を披露しつつ、平然と“母娘どんぶり”を続ける──。

 驚くなかれ、このダメンズたちは全員、今期のドラマでヒロインと恋する男たちなのだ。性格よし、顔よし、学歴よしのヒーローが活躍していたのは今や昔。ドラマヒーロー史に異常事態が起きている──。

◆「優しい」「暴力をふるわない」「価値観が合う」

 だからこそ、今までよりも女性を虜にしているのか、「3低男子」にハマる女子が続出中だという。

『スチュワーデス物語』(1983年、TBS系)の村沢(風間杜夫・69才)や『GOOD LUCK!!』(2003年、TBS系)の新海(木村拓哉・45才)など、イケメン×男気×花形職業という、キング・オブ・“3高”に憧れていた気持ちはどこにいってしまったのか。

『ショムニ』(1998年、フジテレビ系)でも、女性社員の憧れの的といえば、財閥の御曹司で海外帰りのエリート・右京(石黒賢・52才)だった。一見「3低」と見えそうな『やまとなでしこ』(2000年、フジテレビ系)の鮮魚店・中原(堤真一・54才)だって、数学者として将来を嘱望された隠れエリートだったのに。だが、そんな高学歴・高収入・高身長という「3高男子」が、結婚したい男の理想ともてはやされたのも遠い昔。

 現在、女性が結婚相手に求める条件として重要視するトップ3は「3高」ではなく、「優しい」「暴力をふるわない」「価値観が合う」ことだという(2017年、パートナーエージェント調べ)。

 言い換えれば、当たり前の生活を送るための“最低限”レベル=「3低」が相手に求める条件だというわけだ。

 18才年下の韓国人は夫という名の“ヒモ”だと語る、作家の岩井志麻子さんが「3低」の魅力をこう解説する。

「大事なのは、いつも機嫌がいいってことですよ。金持ってても、不機嫌な奴が家ん中にいたらたまらんじゃないですか! ヒモって、犬や猫と一緒。うちはかわいいわんこが2匹いますが、私が病気になっても看病してくれないし、助けてはくれないですよ。でも、帰宅すると全身で大喜びしてくれる。それでわが家で最も生産性のある私が嬉しくなって、こいつらのために稼がなきゃって働く気になる。稼ぐ女を見つけてその女に気に入られる、女を働く気にさせるヒモでいられるのも才能なんです。ヒモの家元から言わせていただくなら、『ヒモメン』のヒモはとてもいいヒモ。窪田くんが“ちょーだい”って愛嬌たっぷりにおねだりするのはアリなんです」

関連記事

トピックス

新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン