お金を持っていても、ガツガツしていて、家庭を顧みず、横柄な男は願い下げというわけだ。エンタメライターの上村由紀子さんはこう分析する。
「男性にも癒しを求める時代なんだと思います。女性を引っ張っていく男性って、もはや現実味がなくて、時代と合わなくなってきているのではないでしょうか」
◆三枚目キャラがかわいい
そんな女性たちの願望がドラマに反映されたのか、『高嶺の花』の“ぷーさん”こと峯田にハマったと語るのは、東京都在住の主婦(42才)。
「最初は見目麗しい千葉雄大くん目当てで見ていて、ぷーさんはちょっとキモいかな、くらいの印象だったんですが、気づけばぷーさんばかり気になって。石原さとみさんにキスされて、目を合わせられないウブな感じとか、モテてこなかった男も純粋さが感じられていいなって」
中2の娘と『義母と娘のブルース』に黄色い声を上げているのは、静岡県の50代会社員の女性。
「麦田(佐藤)っていろんな職を転々とするフーテンのダメ男ですけど、自分を取り繕わないんです。卑屈な感じもしなくて三枚目キャラがかわいい。綾瀬さんを励ます場面にもグッときました。あのダメな感じも健くんだから許せるのかな(笑い)」
『半分、青い。』の律役とのギャップがたまらない、という声も多い。
「タンクトップ姿でだらしなく寝坊する健くんを見た翌朝に、180度違う品行方正な律役の健くんを見るとギャップ萌えしてしまいます。それが楽しみ」(30代女性)
スマホやパソコンに残された不都合な記録である「デジタル遺品」を削除するというストーリーの『dele』(テレビ朝日系・金曜23時15分~)で菅田将暉が演じる真柴役にハマったという票も多かったが、真柴もある意味「3低」だ。
「いわゆる“人たらし”ですね。人の心に寄り添い、入り込んで心を開かせていく。彼に来られたら、仕方ないよねという雰囲気を魅力的に演じています。これまでなら、この役は女の子がやっていたと思いますね」(前出・上村さん)
※女性セブン2018年9月20日号