「過去に『ゴチ』に出演した上川隆也さんや大杉漣さんは、大御所感もあり、バラエティーでは少しいじりにくかった気もします。しかし田中さんには、共演者が積極的にからんでいる様子が見られ、本人もそれに対して抜群の“反射神経”で対応していました。今後、バラエティーの需要は増えると思います」
ドラマとバラエティーでは視聴者層が違うため、田中の人気はさらに加速すると沖さんはみている。
「ドラマは21時~23時の放送が多く、田中さんのファンは若い女性が中心だったと思われます。しかし20時台のバラエティーはファミリー層も見るので、田中さんを知らなかった層にも知られることになります。バラエティーで知った人が田中さん出演のドラマを見るでしょうし、その逆もしかり。いい相乗効果が生まれると思います」
『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)では不倫男、『健康で文化的な最低限度の生活』では冷静で厳しい係長、そして『ゴチ』では学ランでオチャメな姿。さまざまな面を見せている田中だが、沖さんは俳優として“未知の姿”に期待する。
「やっていない役がないくらい、田中さんが演じてきた役の幅は広いのですが、冷酷な悪役なんて見たみたいです。例えば、猟奇犯罪の犯人役を演じたら、どれだけ怖いことか。『ゴチ』で楽しい面を見せているので、その対極にある役柄を演じた時の凄みはより増すでしょう。そういう意味では、バラエティーに出演したことは、実は彼の役者業にとってもプラスに働くと言っていいでしょう」
田中の今後の活躍から目が離せそうにない。