「鹿取GMの後任は空席になる」とも囁かれている(写真:時事通信フォト)

 その前日(9日)、本誌は巨人から去ることになった“監督”に直撃していた。

 辞任が決まった高橋監督ではない。今季、二軍監督を務めた川相昌弘氏だ(2016、2017年は三軍監督)。川相氏はファームの日本選手権の翌日(7日)に行なわれた球団との面談で「解任」を告げられたと明かす。

「率直に言えば、来季も続けたかった。18歳(でプロ入りして)からずっとユニフォームを着続けてきたので、戸惑っています。プロの世界ですから、球団に“来季は契約を結ばない”と言われれば仕方ない。自分では結果を出したという自負はあったのですが……」

 明暗分かれた「指揮官」の立場と表情は、これから吹き荒れる巨人の激烈人事を象徴しているように映る。

 高橋監督が球団に辞意を伝えた3日以降、原氏の監督就任が“決定”するまでの間に、巨人の来季人事構想は目まぐるしく動いた。

 まず、高橋監督の辞任とセットで発表されたのが鹿取義隆・GMの退任だった。「監督ひとりの責任ではない。フロントとチームが一体となって立て直せる体制を作らなければならない。GMを含めてですね」(山口オーナー)という言葉からも、事実上の引責更迭と受け止めるのが自然だろう。

 川相氏とともに二軍打撃コーチとしてイースタン4連覇に導いた田代富雄氏も“クビ”に。その指導力は球界から高く評価されており、すでに古巣・横浜DeNA(元大洋)のコーチ就任が有力と報じられている。

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