スポーツ

巨人の大型補強 成功する年と失敗する年の大きな差とは?

西武から炭谷銀仁朗を獲得。来季の一軍捕手体制はどうなる?(写真:時事通信フォト)

 巨人の補強が止まらない。FAで広島から丸佳浩、西武から炭谷銀仁朗、オリックスを自由契約となった中島宏之、新外国人選手としてパドレスから現役メジャーリーガーのビヤヌエバを獲得。さらには、前マリナーズの岩隈久志、オリックスの金子千尋を狙っているという情報もある。

 だが、大型補強をしたからといって、必ずしも優勝できるわけではない。過去を振り返れば、FAでヤクルトから広沢克己、広島から川口和久、メジャーリーガーのシェーン・マック、ヤクルトを自由契約になったジャック・ハウエルなどを獲得した30億円補強の1995年は3位、FAで西武から清原和博などを獲得した33億円補強の1997年は4位という成績に終わっている。2017年もDeNAから山口俊、ソフトバンクから森福允彦、日本ハムから陽岱鋼と史上初の“FAトリプル補強”を敢行したが、Bクラスの4位に転落している。

 もちろん、補強が実を結んだ年もある。FAでダイエーから工藤公康、広島から江藤智、阪神を自由契約になったメイを獲得した2000年は日本一、ヤクルトからラミレス、グライシンガー、横浜からクルーンを獲得した2008年は優勝という結果が残っている。補強が功を奏するか、否かの差はどこにあるのか。野球担当記者が話す。

「左の先発を欠いた1999年の反省から工藤、メイを獲り、新人の高橋尚成もローテーションに入ったことで、2000年は左の先発が3枚も加わった。この3人が日本一に大きく貢献しました。1999年のサードは主に元木大介が務めましたが、江藤が加入したことでオールラウンドプレイヤーの元木はショートに回った。この年、2年目の二岡智宏の不調もあったため、江藤の獲得は結果的に大きかった。

 巨人の場合、外国人選手の当たり外れが多いが、その中でも2008年は他球団で実績のあるラミレス、グライシンガー、クルーンという外国人を連れてきた。しかも、4番とエース、抑えですから万全の補強でした」

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン