「吉川尚輝など若手が育ちつつあるとはいえ、なぜ西武からFA宣言した浅村栄斗には手を挙げなかったのか疑問が残る。丸の獲得はいいとして、中島が守れるサードには岡本和真、ファーストには新外国人のビヤヌエバ、ショートには坂本勇人がいる。
また、炭谷を獲ったのはいいが、今季119試合に出場した小林誠司、ルーキーながら非凡な打撃で評価の高かった大城卓三、昨年の後半戦にブレイクしかけた宇佐美真吾がいて、来季は阿部慎之助の捕手復帰も決定している。捕手は1軍に置いても3人。FAの炭谷と小林、阿部の3人で決まりでしょう。若手のやる気が削がれるのが懸念されます。どこか、過去の失敗例に似ている気もしますが……。いちばんに補強すべきは、今季終盤に先発の山口俊をクローザーに回すほど苦しんだリリーフ投手だったのではないでしょうか」
いずれにしろ、今回の大型補強の結果が出るのは来年秋。5年ぶりの優勝か、はたまた球団史上初の5年連続V逸か。巨人の2019年はどうなるか。