デイリーの名物コラム〈吉田風取材ノート〉は、新庄剛志のメジャー移籍は岩本賢一通訳がいたから成功したという例を挙げ、ロサリオの心情を慮った。同日の別記事では〈周囲の不安〉と書くことで、記者の揺れ動く心境をのぞかせた。

 一度惚れ込んだ選手が阪神に在籍している以上、デイリーはとことん寄り添う。人間的な優しさを感じさせる記事ではないか。

 一方で、この頃、デイリーは感情の起伏が激しくなっていたように見える。阪神は不振のロサリオの穴を埋めるべく、エフレン・ナバーロの獲得に乗り出していた。そのナバーロに対して、あまりに「太鼓判」を押し過ぎたロサリオが打てなかったため、これまで通りの見出しでは信じてもらえないと思ったのか、デイリーは予期せぬ言葉を繰り出した。

見出し:虎獲得目前ナバーロに極上評価 WBCメキシコ代表盟友、日本ハム・レアードが太鼓判(6月12日)

「太鼓判」を押しても疑われそうな状況で、「極上評価」という大賛辞を送ってしまった。失敗を取り返そうとすると、さらに大きなことを言ってしまうという心理があったかもしれない。いや、もしかしたら今までもデイリーから「極上評価」を受けた新外国人がいたのではないか。私は数人の選手名を入れて検索してみた。

 検索ワードは、【キンケード 極上評価】【メンチ 極上評価】【コンラッド 極上評価】。この検索結果は、〈ご希望のページは見つかりませんでした。他の言葉でお試し下さい。カタカナの場合は全角入力でお試し下さい。〉となった……。

『デイリースポーツ online』を調べる限り、ナバーロのような『極上評価』を受けた阪神の助っ人はいない。ロサリオはデイリーの歴史を動かすほど、天国から地獄への振り幅の大きい選手だったのだ。

関連記事

トピックス

茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン
浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化
《声をかけて寄り添って》浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化 沈黙から一転、見られていた「雪解けの予兆」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
元仙台高裁判事の岡口基一氏
「裁判所当局が嫌がった核心は白ブリーフだった」 弾劾裁判で法曹資格を失った岡口基一氏が振り返る「岡口裁判の急所」とは 裁判所と司法記者クラブの問題点も指摘
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された皇后雅子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀の“ブルーリンク”コーデ》皇后雅子さまはスタンドカラーでフォーマルに、愛子さまはマオカラー風で親しみやすさを演出
NEWSポストセブン
ネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された水戸市のアパート
「赤ちゃんをかばおうとしたのか…」「複数の凶器で犯行」水戸市で死亡のネイリスト女性(31)がかつて警察に相談していた“人間関係トラブル” 
NEWSポストセブン
1995年、チャリティーゴルフ前夜祭に参加した“ジャンボ”こと尾崎将司さん(左)と長嶋茂雄さん
【追悼・ジャンボとミスターの物語】尾崎将司さんと長嶋茂雄さん、昭和のスポーツ史に名を刻んだレジェンド2人の重なる足跡 ライバルと切磋琢磨し、後進の育成に取り組んだ
週刊ポスト
松田烈被告
「スマホから『映してください』と指示の声が…」ネットで“性的暴行してくれる人を募集”した松田烈被告(28)、被害女性が語った“外道すぎる犯行”
NEWSポストセブン
真美子さん(共同通信)が使用していたブランドとは
《ハワイ・ファミリーデートで真美子さんが持っていたプチプラバッグ》「同年代インフルエンサーのアスレジャーブランド」か?と話題に 実用性の高いトートバッグ、大谷は「娘のベビーカー担当」
NEWSポストセブン
郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「奥羽山脈周辺に“異常変動”が集中」「千葉県が大きく沈降」…2026年初めに警戒すべき5つの地域
週刊ポスト
ジャーナリストの溝口敦氏(左)とフリーライターの鈴木智彦氏
《溝口敦氏×鈴木智彦氏が対談》山口組抗争終結後の暴力団 勝ったはずの六代目山口組含めて勢力は縮小、トクリュウのほうが経済規模も大きく勢いがある現状
週刊ポスト