記事を読むと〈入団会見前の昼食は、クラブハウスでとんこつラーメンとチャーハンで腹ごしらえをした。外国人選手がその国の料理に苦しむことはよくあるが、ロサリオの場合は問題ない〉と書かれている。これによって〈適応能力高いデ!〉と判断され、最終的に〈太鼓判〉を押されてしまったのだ。

 この段階でも、まだ阪神ファンは「デイリーだから」と冷静に見ていたはずだ。ラーメンとチャーハンを食べたぐらいで、適応力なんてわかるはずがない。

 しかし、キャンプに入ると、ロサリオは本当に太鼓判を押したくなる姿を見せた。紅白戦や対外試合で打ちまくったのだ。

 初めての紅白戦で2安打を放つと、デイリーは〈ロサリオ 大ハッスルデビュー戦 マルチ安打に好走〉(2018年2月8日)という見出しを打ち、記事の文末は〈間違いなく超一流の野球観を持っている〉で締めた。文中に「太鼓判」の文字は出てこないものの、絶賛していた。

 その後、デイリーは「太鼓判」を押しまくった。

見出し:阪神・掛布SEA、衝撃デビューのロサリオに太鼓判「ポパイみたい」(2月11日)

見出し:TORACO応援隊長・山本彩 虎の新助っ人・ロサリオにメロメロ 50発イケる(2月12日)
記事内:「40本、いや50本打ってくれると思います」と、阪神では1986年のバース以来となる50本塁打に太鼓判を押した。

見出し:ロサ砲志願の特守30分 打っては推定150メートル弾(2月14日)
記事内:高代コーチは「いつでもいける」と太鼓判(※注:一塁守備について)

見出し:KIA・正田コーチ 教え子・ロサ砲の活躍太鼓判「期待通りに」(2月22日。※以前、韓国ハンファで指導していた正田耕三コーチに取材)

見出し:ロサ砲三盗 度肝抜く足技!完全無欠の助っ人や!マルチ3打点(2月22日)
記事内:「彼は同じやられ方をしない。相手としたらすごくイヤな選手。日本で活躍できると思うよ」と太鼓判を押す。(※注:練習試合の対戦相手である韓国KIAの金杞泰監督のコメント)

見出し:新助っ人ロサリオは打てる!谷佳知氏が分析「本当にきれいなスイング」(2月24日)
記事内:遠くへ飛ばすパワーに目が行きがちだが、谷氏はミート力のあるスイングに注目し、今季の活躍に太鼓判を押した。(※注:デイリースポーツ評論家で元オリックスの谷佳知氏がフォームを解析)

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