◆【ロサリオ 不安】で検索した結果…
シーズンどころか、オープン戦も始まっていない段階なのに、〈完全無欠の助っ人や!〉と断定されていた。しかし、ロサリオはオープン戦に入ると絶不調に陥り、打率1割4分3厘、1本塁打、4打点と苦しんだ。
すると、デイリーはファンを安心させるためか、開幕前にもう一度「太鼓判」を押した。
見出し:ロサリオは打つ 大隣が太鼓判!ウインターリーグでバッテリー「もろい印象ない」(3月22日)
〈2011年オフ、ドミニカ共和国のウインターリーグでは同じチームでバッテリーも組んだ間柄〉というロッテの大隣憲司を取材し、〈「セとパで対戦が少なくてよかった」と、助っ人砲を絶賛した〉とリポートしている。
年1回、しかも話題の少ないオフに綴る“元チームメイトによる新助っ人太鼓判記事”を開幕直前に再び書かざるを得ないほど、ロサリオの状態は良くなかった。
キャンプの残像が消えない。打つに違いない。かつて首位打者を獲得した谷佳知が絶賛し、当代随一の人気を誇る山本彩だって50発と言ったじゃないか。絶対に覚醒の時が来る──。記事からそんな叫び声が聞こえる。
私は、ふと思った。デイリーといえど、ロサリオの状態に疑問を持ったことはあったはずだ。真逆の意味である【ロサリオ 不安】で検索すると、どうなるのか。主な記事を挙げてみよう。
見出し:ロサリオ逆方向も任せろ!またまた打った3戦連発 響く他球団007の悲鳴(2月17日)
記事内:不安要素を探す方が難しい。
見出し:ロサ砲三盗 度肝抜く足技!完全無欠の助っ人や!マルチ3打点(2月22日)
記事内:変化球への対応にも不安を感じさせなかった。
見出し:ロサリオ、来日1号 不安一蹴!苦手スライダーを左翼席上段へ(4月2日)
記事内:すべての不安を一蹴する3試合連続打点。