芸能

次は小芝風花の「順番」、朝ドラから5年“勝負の年”に

大ブレイクが期待される小芝風花

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は女優・小芝風花について。

 * * *
「時代」ではなく、「順番」と書かせていただいた。

『女性セブン』の「好きな朝ドラヒロインランキング」アンケートで見事1位に輝いた波瑠が主演した2015年度後期の連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)で、「あさ」(波瑠)の娘、「千代」を演じていた小芝風花に、ついに「順番」がやってきたのである。

 元祖・キャリアウーマンと言っても過言ではなかった母・あさの生き方に反発し、ぶつかることが多かった千代を美少女・小芝が好演していたことは、“朝ドラ”ファンには周知の事実。 

◇“朝ドラ”で親友役だった吉岡里帆は大ブレイク

 ちなみに千代の女学校の親友役で、千代とは逆に、あさに心酔していた「宣」(のぶ=のぶちゃん)を演じていたのは吉岡里帆だった。

 物語の後期、眼鏡少女として、お茶の間に顔を売った吉岡は、朝ドラ終了直後に『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、さらに翌年は『カルテット』(TBS系)と話題作に次々出演。CMでも、眼鏡女子のまま「URであ~る。」と歌った『UR都市機構』を筆頭に、一気に契約社数を増やしていったものだ。
 
 吉岡は小芝より4才上。売り出すには「今だ」とばかりに、関係者が一丸となり、「主演女優」「CM美女」への階段を駆け上がらせたという感がある。

 つまり、小芝は吉岡に遅れをとってしまったワケだが、そこには彼女の年齢の若さや、事務所(オスカープロモーション)内での順番も関係していたのではないかと思われる。
 
 小芝は『全日本国民的美少女コンテスト』ではなく、『イオン×オスカープロモーション ガールズオーディション2011』のグランプリ獲得者。2011年11月のことである。

 そんな小芝の名前がマスコミに大きく取り上げられたのは、実写版『魔女の宅急便』で主人公のキキを演じたとき。2014年3月のことだ。特に日本テレビの情報番組での番宣の勢いがものすごかったと記憶している。
 
 が、私が、小芝に注目をしたのは、その前年、2013年のクリスマスにオンエアされた『スケート靴の約束~名古屋女子フィギュア物語~』(テレビ愛知)だった。

 小芝は、事務所の“先輩”である本田望結や本田真凛らと共に出演していた。実は小芝も幼少期からフィギュアスケートを習っていたのである。フィギュアの前は器械体操を習っていたとのこと。あのルックスだから、もしもそのまま練習を続けていたなら、日本を代表する美人アスリートになっていたに違いない。

 その後、『あさが来た』により、朝ドラのメイン視聴者層(F3=50才以上の女性)に顔を売った小芝。

 以前、「NHKには、自局で名前を売った“スターの卵”をしっかり育み、自局の連続ドラマに主演させて、さらに知名度を上げる“パターン”がある」と書かせていただいた。『あまちゃん』の松岡茉優の『水族館ガール』、『あさが来た』の清原果耶の『透明なゆりかご』などがその代表例。

◇『トクサツガガガ』でオタク女子の心情を好演

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン