日本をダメにする「令和の総理」候補(共同通信社、時事通信フォト)

◆しょせんはナンバー2

 ダントツの票を集めたのは人呼んで「タカ派のマドンナ」、稲田朋美氏(14票)だった。

 安倍首相に目をかけられ、当選3回で規制改革担当相として初入閣。以来、自民党政調会長、防衛相と出世街道を走ってきたが、周知のように防衛省不祥事の迷走答弁で事実上更迭された。ところが、その後も首相の後押しで自民党総裁特別補佐兼筆頭副幹事長に抜擢され、議員連盟「女性議員飛躍の会」を立ちあげるなど“女性議員のリーダー”として再浮上している。政治学者の後房雄・愛知大学教授が指摘する。

「思想的理由で安倍首相の特別な庇護を受け、首相候補に育てようと抜擢されながら、行政組織の掌握でも、社会的な説明責任の点でも、とても政府のトップの器ではないことを露呈した」

 評論家・古谷経衡氏は主義・思想面でも見るべきものはないと評した。

「彼女は南京百人斬り訴訟(日中戦争時に「百人斬り」をしたと虚偽の報道をされたとして旧日本軍将校2人の遺族が毎日新聞、朝日新聞などに損害賠償などを求めた)の弁護団で一躍保守論壇の寵児になったが、その歴史観はネット右翼の範疇を出ていないように見える」

「タカ派のマドンナ」稲田朋美氏(共同通信社)

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