国内

秋篠宮さまに重責を担う苦しみと責任感、弟かつ父ゆえの苦悩

悠仁さまを出産された紀子さまのお見舞いに訪れた秋篠宮さまと眞子さま、佳子さま(2006年9月、時事通信社)

「お嫁には行かせたくないですね」──かつて、まだ小さな娘たちへの愛情をそう語られた秋篠宮皇嗣殿下(53才)は、6月21日に行われた会見で、長女・眞子さま(27才)のご結婚について以下のように答えられた。

「それについては、私は娘から話を聞いておりませんので、どのように今なっているのか、考えているのか、ということはわかりません」

 令和になりはや2か月、殿下の胸には、平成から続くご家族の不安が引っかかっていらっしゃるのか。天皇である兄を支える皇嗣として、未来の天皇の父として、皇室の将来を担う重責を抱えられる。

 令和の足音とともに、かつて世間が羨望の念を抱いたご家族は、数々の大きな課題に直面する。会見における秋篠宮さまのご発言のように、眞子さまの結婚問題は収束の見込みが立たない。

 3月には佳子さま(24才)がICU卒業にあたって公表した文書の中で、「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」と表明され、「納采の儀は行えない」と発言された秋篠宮さまとの意見の対立が表面化した。さらには4月、悠仁さま(12才)が通うお茶の水女子大学附属中学校で「刃物事件」が起こった。

 かつて“理想の家庭像”とも評された秋篠宮家に次から次へと降り注ぐ難題に、紀子さまの表情は晴れない。

 そんな中、最も大きな重圧を受けているのは間違いなく秋篠宮さまだろう。かつて昭和天皇の弟として皇位継承順位第1位だった高松宮さまは、昭和天皇の実子である上皇陛下や常陸宮さまが生まれると、世継ぎの心配から解き放たれ、「重荷の下りたようなうれしさ」と語ったとされるが、秋篠宮さまはその「重荷」を二重に背負われている。

婚約発表の記者会見を終え、安堵の表情で向かい合うおふたり(1989年9月、代表取材)

 皇室ジャーナリストの神田秀一さんはこう言う。

「今後、正式に皇嗣となる秋篠宮さまは、皇位継承順位第1位として天皇皇后両陛下をサポートするとともに、“将来の天皇”である悠仁さまが国民とともに歩むために必要な資質を磨く役割があります。令和の時代の秋篠宮さまは、皇室の命運を握る重責を担われているのです」

 御代がわりを控えた4月21日、朝日新聞一面に〈退位「一代限り」への問い〉と題された記事が掲載された。

 秋篠宮さまが将来的な自身の即位について、周囲に「兄が80才の時、私は70代半ば。それからはできないです」と漏らされたとの内容だった。宮内庁関係者はこう語る。

「この発言からは、『皇位継承を拒否する』という強いお気持ちが読み取れました。確かに秋篠宮さまが皇位継承順位第1位を辞退して悠仁さまが繰り上がれば、充分に時間をかけて帝王学を授けられます。そもそも秋篠宮さまは天皇陛下とは違って体力に自信のあるタイプではなく、繊細でナイーブな一面もあるため、重圧に耐えかねてお酒や睡眠導入剤なしでは眠れない夜もおありだそうです。

 御代がわり後、天皇陛下と雅子さまが安定したご活躍をされているのは心強いですが、秋篠宮さまが置かれた厳しい状況は変わりません。最近の秋篠宮さまの言動や表情からは、二重の重責を担う苦しみと責任感が読み取れます」

 かつては軽やかだったステップが重い足取りに変わられたのだ。

関連記事

トピックス

独走でチームを優勝へと導いた阪神・藤川球児監督(時事通信フォト)
《いきなり名将》阪神・藤川球児監督の原点をたどる ベンチで平然としているのは「喜怒哀楽を出すな」という高知商時代の教えの影響か
週刊ポスト
容疑者のアカウントでは垢抜けていく過程をコンテンツにしていた(TikTokより)
「生徒の間でも“大事件”と騒ぎに…」「メガネで地味な先生」教え子が語った大平なる美容疑者の素顔 《30歳女教師が“パパ活”で700万円詐取》
NEWSポストセブン
ロッテの美馬学投手(38)が今シーズン限りで現役を引退することを発表した(時事通信フォト、写真は2019年の入団会見)
《手術6回のロッテ・美馬学が引退》「素敵な景色を見せてくれた」国民的アニメの主題歌を歌った元ガールズバンド美人妻の想い
NEWSポストセブン
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
NEWSポストセブン
LUNA SEA・真矢
と元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《80歳になる金婚式までがんばってほしい》脳腫瘍公表のLUNA SEA・真矢へ愛妻・元モー娘。石黒彩の願い「妻へのプレゼントにウェディングドレスで銀婚式」
NEWSポストセブン
昨年10月の総裁選で石破首相と一騎打ちとなった高市早苗氏(時事通信フォト)
「高市早苗氏という“最後の切り札”を出すか、小泉進次郎氏で“延命”するか…」フィフィ氏が分析する総裁選の“ウラの争点”【石破茂首相が辞任表明】
NEWSポストセブン
万博で身につけた”天然うるし珠イヤリング“(2025年8月23日、撮影/JMPA)
《“佳子さま売れ”のなぜ?》2990円ニット、5500円イヤリング…プチプラで華やかに見せるファッションリーダーぶり
NEWSポストセブン
次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
阪神の中野拓夢(時事通信フォト)
《阪神優勝の立役者》選手会長・中野拓夢を献身的に支える“3歳年上のインスタグラマー妻”が貫く「徹底した配慮」
NEWSポストセブン
朝比ライオさん
《マルチ2世家族の壮絶な実態》「母は姉の制服を切り刻み…」「包丁を手に『アンタを殺して私も死ぬ』と」京大合格も就職も母の“アップへの成果報告”に利用された
NEWSポストセブン
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン