芸能

NHK紅白、メドレー多数のワケと民放の音楽番組との違いは?

NHK紅白の司会を務める綾瀬はるか

 大晦日に放送される第70回NHK紅白歌合戦。YOSHIKIとKISSの競演や、竹内まりや初出場などが話題になってはいるが、今のところあっと驚くような目玉はない。そんな今年のNHK紅白の注目ポイントについて、コラムニストのペリー荻野さんが独自の視点で解説する。

 * * *
 早くも「メドレー紅白」と呼ばれる可能性大の今年の「紅白歌合戦」。
 
 嵐の「嵐×紅白スペシャルメドレー」をはじめ、関ジャニ∞、King & Prince、TWICE、DA PUMP、氷川きよし、松田聖子、MISIA、ゆず、福山雅治は当日ライブ会場からの中継で「デビュー30周年直前メドレー」。実に10組もの面々がメドレーになるという。

 なぜまた、こんなにメドレーが?理由はいろいろあると思うが、一番の理由は「少しでもいっしょに歌ってほしい」という製作側の願望だろう。歌い手のことはよく知らなくても、みんながよく知っているメロディ、CMや主題歌の一節ならば「聴いたことがある」と耳に引っかかる可能性が高い。国民的ヒット曲のない時代ならではの対策といえる。
 
 もうひとつ、気になるのは、民放の音楽番組との兼ね合いだ。毎年恒例のスペシャル音楽番組は大型化している。今年は、TBSの『音楽の日』は、第一部は午後2時にスタート、途中2時間ほど間が空いて第二部は朝5時までの生放送。日本テレビ系の『Best Artist2019』も約4時間、フジテレビ『FNS歌謡祭』は2週連続、紅白直前の27日放送のテレビ朝日『テレビ朝日開局60周年記念 ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE2019』も昼12時から11時間超の生放送。

 音楽番組は作る方も観る方も体力がいるのである。当然、どの番組も今年話題になったネタを盛り込む。たとえば『アナと雪の女王2』のヒットを受けて、フジテレビもディズニーの楽曲を取り上げ、テレビ朝日も神田沙也加はじめ、多くのアーティストが参加してディズニー映画の楽曲を歌うという。全局、さまざまな形のメドレーや懐かしのヒット曲も多い。

 かつて特別な長時間生放送の歌番組だった「紅白」は、今はこうした大型歌番組の大トリのような存在になった。大トリらしく、今年はAIで美空ひばりも蘇るし、ビートたけしの歌手としての初出場、竹内まりや、松任谷由実も出演と大御所の話題が続く。このどっしり感は、さすがとも思える。

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン