◆「中居クンが3段だとすれば手越クンは7級くらい」の評価
ペラペラペラペラということでは、平尾勇気サン(39才)も思い出されます。個人的に親しくさせていただいていますし、お父様の平尾昌晃さん(享年79)がお亡くなりになってからのさまざまなトラブル禍では、私は勇気サンに理解を示しています。
ですが彼も、放っておいたら、いつまでもずっとしゃべり続けられる人。それが理由で、視聴者のみなさんに誤解されてしまうことも多かったように思います。悔しい想いをたくさんしているのだから、そういうときは、言葉に詰まったり、涙を浮かべたりした方が、人には伝わると思うのです。
手越クンの会見後も、ファンのかたから「泣きたいときは泣いていいんだよ」という心優しいツイートがたくさん見られました。
もうおひとり、入ってこないしゃべりをするかたといえば、アンジャッシュの渡部建サン(47才)です。『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に番宣ゲストが入っていたとき、ゲストに代わってドラマや映画の内容をペラペラペラペラ説明するのが渡部サンの役割でした。頭の回転が速いのは認めますし、覚えもいいのでしょうけれど、あれって入ってきましたか?
私は、拙いなりにも先に短く説明した演者さんのしゃべりの方が心がこもっていて、伝わってきたものです。文春砲の第1弾の5日後、記者さんの質問に答えた渡部サンのしゃべりを聞きたかったなと思いました。言葉に詰まったり、涙を浮かべたりされたそうですから、各番組でのしゃべりよりは、ずっと伝わってきたのではないでしょうか。
手越クンに話を戻しましょう。あのように素早いタイミングで会見を行ったのは「正解」でしたし、「正直」だと思いました。
そんな手越クンの会見については、“しゃべりのプロ”、ダウンタウンの松本人志サン(56才)と中居正広クン(47才)が6月28日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で言及しました。
中居クンを「会見の有段者ですから。3段だとすれば、手越クンは申し訳ないけど7級くらいだったかな」と言った松本サン。対して、「本質的なことをゆっくり落ち着いて話せばいいんですが、火を消すことでいっぱいいっぱいだった」「状況もタイミングも違いますから、ぼくと比べたらかわいそう」「荷が重いと思います」と中居クンはフォローしました。
会見のプロでもあれば、しゃべりのプロでもある中居クンは、思えば、間や緩急といったテクニックも熟知している人でもあります。私も勉強させていただきます。
そして、手越クンが大好きなジャニーズ、大好きなNEWSを辞めるに相当するか、それ以上に値するご活躍を祈っています。
◆構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキング』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2020年7月16日号