現行の皇室典範においては、愛子さまは結婚されれば皇室を離れ、民間人となる。一方、政府は皇族数の確保に関する議論を続けており、結果次第では結婚後も皇室に残る可能性がある。降嫁か、それとも生涯皇族か──愛子さまを取り巻く状況は不透明だ。
さらに話を複雑にするのが「愛子天皇待望論」だ。毎日新聞社が2021年11月から今年1月にかけて行った調査によると、天皇の皇位継承について「男子がいない場合のみ、女子の継承を認めるべきだ」(41%)と「男女にかかわらず、天皇の第1子の継承を優先すべきだ」(35%)を合わせて、回答者の7割超が女性天皇を容認した。
「愛子天皇を望む声は、愛子さまの成人を機に一層強まりました。ただ、制度については政治に関する事柄なので、皇族が関与するわけにはいきませんから、会見での回答にも相当気を使われたことがわかります」(皇室記者)
もう1つが、「ご結婚」に関する質問だ。眞子さんの結婚問題は、いまなおくすぶり続けている。夫の小室圭さんが司法試験に再チャレンジをした様子が、海外メディアで大きく報じられたことも記憶に新しい。
「眞子さんの結婚は皇室に暗い影を落としました。宮内庁内では“あのような事態を再び引き起こしてはならない”という緊張感が漂っているといいます。まして愛子さまは天皇家の長子で、なおさら注意を払う必要がある。すでに水面下でお相手探しを進めているそうです。旧宮家で男系男子のいる、賀陽家や東久邇家のご子息の名前が有力候補として挙がっています」(前出・皇室記者)
天皇陛下はそうした事情を理解されている。
「結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います」
昨年2月の誕生日会見で、陛下はそう明かされていた。
「愛子さまは、回答を考える過程で陛下に真剣に相談をされたようです。お立場上、ご自身の将来のことやご結婚相手については、表現が難しい部分があったでしょう。しかし、国民の関心事ですから、回答をしないというわけにはいきません。そこで、陛下のお力を借りながら、愛子さまらしさを反映させた“模範解答”を導き出されたのです」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまは事前に何度も回答を読み返され、万全の準備をして本番に臨まれたという。
※女性セブン2022年3月31日号