「愛子さまがいつ伊勢に参られるか」は、宮内庁内で最優先の懸案として検討が重ねられているという。明るいニュースを探す方が難しい昨今、その旅路は、国民の「希望」となり、この令和の時代に空前のブームを呼ぶだろう。伊勢路をめぐる侃々諤々の内幕──。
三重県伊勢市にある伊勢神宮は、地名を冠しない「神宮」が正式な名称だ。日本に数多ある神社の中心的存在で、歴史と格式ある神社である。皇室の始祖とされる天照大御神を祀り、三種の神器の1つ「八咫鏡」が保管されているため、皇室との縁は深い。現在、伊勢神宮の祭主を上皇ご夫妻の長女・黒田清子さん(紀宮さま)が務め、天皇陛下や皇族方は、折に触れ伊勢神宮を参拝される。
「最近では、今年4月に秋篠宮ご夫妻が『立皇嗣の礼』に伴って足を運ばれました。平成から令和の御代がわりでは、2019年4月に退位前の上皇ご夫妻が、その半年後には即位後の天皇皇后両陛下がそれぞれ参拝されました。退位や即位といった機会以外にも、男性皇族のご成婚時や、皇族が成年を迎えたときなどに参拝するのが慣例となっています」(皇室記者)
昨年12月、天皇家の長女・愛子さまが20才の誕生日を迎えられた。今年3月に成年会見を開かれたものの、新型コロナウイルスの感染者数が高止まりしており、伊勢神宮参拝は実現していない。
「佳子さまは、20才の誕生日から3か月後の2015年3月に、おひとりで参拝されました。愛子さまの伊勢路も同様に“おひとりさま”での参拝となるでしょう。本来であれば、成年から間を置かずに参拝できるのが理想なのでしょうが、両陛下の地方公務や海外訪問さえ再開されない状況にあって、愛子さまの伊勢神宮参拝も調整が難航しているようです。
ただ、もしおひとりでの参拝が実現すれば、暗い世相が続く日本社会を活気づける機会になるはずです。国民の多くは、愛子さまご誕生の慶祝から、小学生から高校生までの学生時代の心配事まで、自分の子供のように見守ってきました。ずっと両陛下のそばを離れなかった愛子さまがひとり凜とした歩みを始められることに、勇気づけられないわけがありません。神宮へと続く道には愛子さまを一目見ようと、人垣ができることは必至です」(皇室ジャーナリスト)