1泊2日のスケジュールは、療養中でいらっしゃる雅子さまのご体調も考慮してのものだったのだろう。だが、現地の住民はこう嘆く。
「せっかく沖縄にいらっしゃったのだから、式典への臨席や視察に限らず、もっと“沖縄時間”に身を委ねて、観光地に足を運んでいただきたかった。その方が観光地のアピールにもなるし、両陛下にも“いまの沖縄”を知っていただく機会にもなりますから」
一般国民が感じている「もどかしさ」は、両陛下にとっても同様なのだろう。
「コロナ禍以降外出される機会は減り、オンラインで公務に臨まれる機会が格段に増えました。オンラインでも臨席は臨席です。しかし、画面越しの交流には限界があります。
沖縄滞在中、ほとんどの訪問先で予定滞在時間を若干オーバーしました。両陛下と人々との会話が途切れないのです。案内役が時間を気にしてオロオロするほど、両陛下は交流を楽しまれていました。思うように会話もできない状態、オンライン行幸啓が続いた分、堰を切ったようにお話に夢中になられていたように推察されました」(前出・皇室記者)
25年ぶりの沖縄訪問は、令和皇室の前進を印象づけた半面、課題も浮き彫りにした。
※女性セブン2022年11月10・17日号