国内

【宮内庁・御料牧場の実態】職員が“野菜泥棒”、一度に数百kgの羊肉消費、敷地内で勝手に家庭菜園の“やりたい放題”

3年7か月ぶりの静養を楽しまれた(4月、栃木県高根沢町。写真/JMPA)

3年7か月ぶりの静養を楽しまれた(4月、栃木県高根沢町。写真/JMPA)

 皇族方の日常の食事をはじめ、海外賓客の歓待にも供される食材を生産する御料牧場で、「皇室の牧場」という誉れにあぐらをかいた「蛮行」がまん延しているという。愛子さまが幼少より親しまれる牧場の実態を告発する。【前後編の前編】

 * * *
 天皇皇后両陛下と愛子さまを乗せたシルバーのワンボックスカーを、御料牧場の職員たちが直立不動で出迎える。にこやかな表情で車を降りられたご一家に対し、職員はうやうやしく頭を下げた──。実に3年7か月ぶりの天皇ご一家の静養の地として選ばれたのは、「御料牧場」だった。4月5日から5泊6日の日程で滞在されたご一家は、自転車で敷地内を散策されたり、野菜を収穫されたり、牛の出産に立ち会われたりしたという。

「コロナ禍前は、例年5月頃に滞在されるのが恒例で、自然豊かな御料牧場は幼少より愛子さまのお気に入りでした。愛子さまが初めて御料牧場に足を運ばれたのは、まだ1才になる前のこと。雅子さまに抱っこされた愛子さまが、大きな牛を怖がらずに手を伸ばされる微笑ましいシーンがありました。多い年には、年間3度訪問されたこともあります。雅子さまにとって、御料牧場は愛子さまの成長の思い出が詰まった、特別な場所なのです」(皇室記者)

 しかし、御料牧場の職員が居住まいを正すのは“皇族方がお見えになっている間だけ”と知ったら、雅子さまはどのようなお気持ちを抱かれるだろうか。

 栃木県南西部に位置する御料牧場は、東京ドーム54個分の広大な土地を誇る。レタスや大根など20種類以上の野菜の生産や、馬や乳牛、豚、羊、鶏のほか、珍しいところではキジの飼育、さらにはバターやソーセージなど乳製品や肉製品の加工が行われている。

「文字通り『皇室専用の牧場』です。天皇家や皇太子家には農産物が無料で届けられる一方、宮家の皇族方でさえ、御料牧場の生産物はお金を払って購入しなければならないほど、厳密に管理されています。秋篠宮家では、秋篠宮さまが皇太子待遇である皇嗣となられたことで、購入する必要がなくなったと聞いています」(皇室ジャーナリスト)

 牧場を管理するのは、宮内庁だ。牧場長を頂点に、ナンバー2の次長のもと、庶務課、畜産課、農産課の3つの部署が設けられ、60人ほどが働いている。

「牧場長は、農水省のキャリア官僚が宮内庁に出向し、務めるのが慣例です。次長を筆頭に東京の宮内庁本庁から派遣されているのは5人ほどで、それ以外の大多数は現地採用の『技官』です。国家公務員という扱いですが、仕事内容は端的に言えば農家や酪農家の方と同様です」(前出・皇室ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン