国内

天皇ご一家、那須御用邸に異例の長期滞在 雅子さまと愛子さまがともに過ごす「最後の夏休み」になる可能性も

那須御用邸に異例の長期滞在された天皇皇后両陛下(写真/JMPA)

那須御用邸に異例の長期滞在された天皇皇后両陛下(写真/JMPA)

 雅子さまが笑顔でお手を振られ、集まった人々に近づかれる。次の瞬間、足元にあった花壇に足を取られてよろけられた雅子さま。真っ先にお体を支えられたのは愛子さまだった。思わぬハプニングに、母娘は顔を見合わせ、自然と笑顔に──。

 天皇ご一家は8月21日、那須御用邸でのご静養のため、お召し列車で栃木県に向かわれた。天皇陛下は水色のワイシャツ、雅子さまは白いインナーにブラックのジャケットとクリーム色のパンツを合わせられ、愛子さまは胸元にフリルのあしらわれた総柄のグリーンのワンピースという出で立ちだった。

 冒頭は、JR那須塩原駅での一幕だ。駅に降り立ったご一家はにこやかにお手を振られ、集まった人と交流された。

「ロングヘアの巻き髪が印象的だった愛子さまの髪は、ばっさり切られてボブヘアになっていました。4年ぶりの那須御用邸でのご静養に合わせ、心機一転、ヘアスタイルを変えられたのかもしれません。集まった人から差し出された、ご一家の写真を使ったお手製のカレンダーのプレゼントを雅子さまが笑顔で受け取られる場面もありました」(皇室記者)

 ご一家は9月初旬まで、那須御用邸の附属邸で静養をされる予定だ。

「2週間以上という長い期間、那須御用邸で静養をされるというのは、近年ではなかったことです。異例の長さなので、陛下がおひとりで東京・皇居にお戻りになり、行事に臨まれた後に那須にトンボ帰りされるという日程も組まれています。その背景には、思い出深いこの御用邸で今年は滞在をゆっくり味わいたいという雅子さまの思いがあるといいます」(皇室ジャーナリスト)

 8月15日、雅子さまは陛下とともに、日本武道館で行われた全国戦没者追悼式に出席された。終戦の日は、上皇さまがかつて示された、皇室にとって「忘れてはならない4つの日」の1つでもある重要な日である。

「雅子さまは当日のために、入念にご体調を整えられていたそうです。2年前にみられたようなふらつきのご様子もなく、堂々と振る舞われていたお姿には、皇后としての威厳も感じられました」(宮内庁関係者)

 天皇ご一家は、終戦の日より前の8月上旬に須崎御用邸(静岡県)でも静養をされる予定で調整を進められていたという。しかし、須崎でのご静養は実現しなかった。

「学業に専念したいという愛子さまのご事情があったそうです。大学生活最後の今夏は卒業論文のご執筆に注力されているようで、夏休み中には、ご興味のある分野の展示が行われている博物館に足を運ばれるなど、熱心なご様子です」(前出・皇室記者)

 そうしたご事情があるにせよ、両陛下がご静養に行かれることは重要でもある。

「陛下には、公務などでのお出まし以外にも、宮中祭祀などさまざまなご活動があり、休日というものがありません。ご静養は唯一息をつくことができるお時間で、天皇ご一家の夏のご静養は、須崎と那須に行かれるのが恒例でした。

 雅子さまも、今年は21年ぶりに国際親善のために海外を訪問されるなど例年以上のご活躍ぶりで、心身ともに負担も少なくないはずです。“限界”を迎えられないうちに英気を養われる機会が必要でしょう」(前出・宮内庁関係者)

 前述のように、今夏は那須御用邸に滞在される期間が2週間以上にわたるという。

「前回、2019年の夏は、8月上旬に須崎で5日間、8月中旬から下旬にかけて那須で10日間というご静養の日程でした。今回は須崎に行かれないぶん、那須での日数を多く取られたのでしょう。ただ、天皇ご一家が同じ御用邸でこれほど長期静養されることは珍しく、超異例といえます」(前出・宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン
イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
《小室圭さんに私の裁判弁護を依頼します》眞子さんの“後見人”イセ食品元会長が告白、夫妻のアパートで食事した際に気になった「夫としての資質」
週刊ポスト
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン