国内

訪英の雅子さま、慣例である公式訪問前の「上皇ご夫妻へのご挨拶」をスキップ 美智子さまは「令和流を貫いてほしい」とのお気持ちで固辞か

ご体調次第で、予定になかった行事にも出席されるという(6月、イギリス。撮影/JMPA)

ご体調次第で、予定になかった行事にも出席されるという(6月、イギリス。撮影/代表取材)

 注目が集まり重圧のかかるなか、雅子さまは、なんとしても訪英を成功に終わらせたいご意向で準備を進められたという。6月22日、日本を発たれイギリスに到着された両陛下は、早速歓待を受けられた。順調な滑り出しには、雅子さまに対する美智子さまのお心遣いも寄与していた。

 国賓として臨む最初の公式行事となった歓迎式典。現地時間6月25日の正午過ぎ、天皇皇后両陛下のお姿は、ロンドン・バッキンガム宮殿にほど近いホース・ガーズ(騎馬衛兵の本部)にあった。ゆっくりと歩を進められた雅子さまの表情からは、充足感が見受けられた。

 エリザベス女王、チャールズ国王から2代にわたる招待を受け、さらに、英王室にとって異例である下院選挙期間中の国賓訪問。今回の訪問に際して万が一のことがあってはならないと、雅子さまは入念に準備を進められたという。

「慣例である外国公式訪問前の記者会見に雅子さまは出席されず、陛下おひとりで臨まれました。また、イギリスには、昨年のインドネシアご訪問の際にはいなかった主治医も同行しています。ロンドン到着後の22?24日に、お出ましをせずホテルで静養されたのは、主治医の判断だったようです」(皇室記者)

 万難を排して公式行事に臨まれた雅子さま。どうかイギリス訪問をつつがなく終えられますように──雅子さまの後押しをしたいという思いを、美智子さまは持たれていたようだ。

 振り返れば、日本を発たれる日から、雅子さまの表情は晴れやかなものだった。6月22日、両陛下のご出発に際して、皇居前広場には200人以上のお見送りの人たちが集まったという。

「昨年のインドネシア訪問とは比較にならないほどの人数でした。それだけ訪英が注目を集めているという証左でしょう。両陛下は車のスピードを落とされて手を振られました。雅子さまは開放感を感じさせる爽快な表情で、ご体調の調整に手応えがあるのではないかと感じました。好調の一因には、上皇ご夫妻へのご挨拶の時間を取られなかったことも少なからず影響しているのかもしれません」(前出・皇室記者)

 外国を公式訪問される際、ご訪問前とご帰国後に両陛下のもとへご挨拶に出向かれるのは、皇族の慣例だ。令和初の公式訪問となった昨年のインドネシア訪問の際、両陛下はご出発の前に、上皇ご夫妻へのご挨拶のため仙洞御所を訪れていた。

「基本的にご挨拶は出発の数日前に行われるものです。インドネシアの際はご出発の3日前に行われました。今回のように、公式訪問直前のご挨拶をスキップされるのは異例のことです。皇室も宮内庁も基本的に前例を踏襲することを重視しますが、そこから外れることを厭わないほど、雅子さまの訪英成功は皇室全体にとって最優先事項という判断だったのでしょう。

 もちろんご挨拶をされないということは、上皇ご夫妻と両陛下双方が納得されたうえでの結論のはずです。雅子さまには挨拶されたいという思いもあったかと思いますが、美智子さまが固辞されたのではないでしょうか」(宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

現地取材でわかった容疑者の素顔とは──(勤務先ホームページ/共同通信)
【伊万里市強盗殺人事件】同僚が証言するダム・ズイ・カン容疑者の素顔「無口でかなり大人しく、勤務態度はマジメ」「勤務外では釣りや家庭菜園の活動も」
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《巨人V9の真実》400勝投手・金田正一氏が語っていた「長嶋茂雄のすごいところ」 国鉄から移籍当初は「体の硬さ」に驚くも、トレーニングもケアも「やり始めたら半端じゃない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
フランクリン・D・ルーズベルト元大統領(写真中央)
【佐藤優氏×片山杜秀氏・知の巨人対談「昭和100年史」】戦後の日米関係を形作った「占領軍による統治」と「安保闘争」を振り返る
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン