国内

【那須ご静養での苦悩】愛子さま、帰京のタイミングで苦渋のご決断「雅子さまを放置して単身で帰京されるとは考えづらい」

ご静養では動物と触れ合われることが多い(5月、栃木県高根沢町。撮影/JMPA)

ご静養では動物と触れ合われることが多い(5月、栃木県高根沢町。撮影/JMPA)

 毎年恒例のご静養では、自然体で仲睦まじい天皇ご一家のご様子が垣間見える。愛子さまは幼い頃から、毎夏、須崎と那須の御用邸で両陛下と共に過ごされてきた。ところが今年、愛子さまのライフステージが変わったことにより、恒例行事の予定が揺らいでいるという。

「天皇皇后両陛下は、どのようなご両親ですか」。2022年3月、成年に際する会見でそう問われた天皇家の長女・愛子さまは、「両親との思い出」として真っ先に「学校の長期休みに出かけた旅行」を挙げられた。須崎御用邸(静岡県下田市)の目前の海で魚の群れを観察されたこと、サーフボードに座ろうとして3人そろって落下されたこと──「お話しし始めると日が暮れてしまうかもしれません」と微笑まれた愛子さまの表情からは、両陛下とのご静養の時間を大切にされてきたことが見受けられた。

 コロナ禍の期間を除いて毎年、両陛下と愛子さまは、須崎御用邸や那須御用邸(栃木県那須郡)でのご静養で、ご一家水入らずの充実した夏を過ごされてきた。しかし、今春から社会人になり、新しい環境に入られた愛子さまは、夏のご静養において難しい選択を迫られているという。

 愛子さまは7月10日、両陛下、上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻と佳子さまと、皇居・東御苑の桃華楽堂で開催された上皇ご夫妻の卒寿を祝う音楽会に出席された。愛子さまが公の場に姿を見せられたのは、5月11日の平安文学に関する特別展をご覧になった初めての単独公務、6月8日の宜仁親王十年式年祭に続いてのことだった。大学ご卒業後は公務やお出ましが増えるとみられていた愛子さまだが、いまのところその機会は少ない。

「愛子さまの次の公務やお出ましは未定です。両陛下の四大行幸啓の1つでもあり、10月に佐賀県で行われる『国民スポーツ大会』まで期間が空くのではないかという声もあります」(宮内庁関係者)

 愛子さまが皇室のご活動を控えられているのは、9月に悠仁さまが成年を迎えられることが関係しているとみる向きもある。

「愛子さまが前面でご立派に活動されると、国民の間で『愛子天皇』実現への期待度が高まることは否めません。しかし現状、“皇位継承における悠仁さままでの流れはゆるがせにしてはならない”とされています。国民の論調に分断を招き、将来、天皇となられる悠仁さまの成年に水を差したくないというご意向があるのではないでしょうか。もちろん、愛子さまの皇室のご活動の方針については、両陛下とご相談のうえ決められていることでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 ご活動の機会が限られるなか、目下、愛子さまが熱心に取り組まれているのが勤務先の日本赤十字社(以下、日赤)での仕事だ。今年4月に常勤の嘱託職員として入社された愛子さまは、青少年・ボランティア課に配属され、ほぼ皆勤で出社されているという。

「勤務態度は大変真面目で、任せられた業務に真剣に向き合われています。会合に積極的に参加されたり、お昼休みにお弁当を共に召し上がったりと、同僚とのコミュニケーションも惜しまず、職場に溶け込む努力をされているそうです」(日赤関係者)

 愛子さまが一心に仕事に打ち込まれている背景には、仮に結婚されて皇室を離れることになっても仕事を続けられるようにという思いのほかに、かつて外務省の第一線で活躍されていた雅子さまへの憧れもあるだろう。

「6月の両陛下のイギリス公式訪問では、雅子さまのこれまでのキャリアが存分に生かされていました。皇后というお立場でご自身の強みを最大限に発揮されていた雅子さまのお姿に、愛子さまも改めて刺激を受けられたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
連敗中でも大谷翔平は4試合連続本塁打を放つなど打撃好調だが…(時事通信フォト)
大谷翔平が4試合連続HRもロバーツ監督が辛辣コメントの理由 ドジャース「地区2位転落」で補強敢行のパドレスと厳しい争いのなか「ここで手綱を締めたい狙い」との指摘
NEWSポストセブン
伊豆急下田駅に到着された両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《しゃがめってマジで!》“撮り鉄”たちが天皇皇后両陛下のお召し列車に殺到…駅構内は厳戒態勢に JR東日本「トラブルや混乱が発生したとの情報はありません」
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《過激すぎる》イギリス公共放送が制作した金髪美女インフルエンサー(26)の密着番組、スポンサーが異例の抗議「自社製品と関連づけられたくない」 
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト