国内

《天皇陛下、愛子さまは“コトー先生”ファン》『聖☆おにいさん』、新田次郎、“ジーヴス”…皇族の方々の愛読書

映画『Dr.コトー診療所』を鑑賞し、吉岡秀隆と懇談された天皇ご一家(2022年12月、東京・港区。撮影/JMPA)

映画『Dr.コトー診療所』を鑑賞し、吉岡秀隆と懇談された天皇ご一家(2022年12月、東京・港区。撮影/JMPA)

 皇室の方々の私生活は菊のカーテンに隠されているが、ご自身の言葉で綴られた著書や、好みが表れる愛読書から、その人間性の一端はうかがい知ることができる。外出しにくい酷暑のお盆休みに、ピッタリの一冊を見つけてほしい。

 イエス・キリストとブッダが、東京・立川の6畳一間のアパートで共同生活を送る──なんとも奇天烈な設定が人気を博しているのは、漫画『聖☆おにいさん』(中村光・作)だ。月刊誌での連載は19年目に突入し、これまでアニメ化やドラマ化され、さらに今年12月に実写映画が公開される。

 そんな“日常系ギャグ漫画”のファンだと公言されたのは、三笠宮家の彬子さま。7月22日、北海道の小樽芸術村で《大英博物館が教えてくれたこと》と題して講演をされた彬子さまが、愛読している作品として同漫画を挙げられた。

「彬子さまは、皇族として初めて海外の大学で博士号を取得されたアカデミック派。昨年文庫化され30万部のヒットとなっている彬子さまの著書『赤と青のガウン オックスフォード留学記』にも記されている通り、特に芸術分野への造詣が深い。講演ではそこから、アニメやオタクなどのサブカルチャーにも話が及びました」(皇室記者)

 芸術と宗教は切っても切り離せない。同漫画にも宗教と関連が深い芸術作品が登場するため、関心を持たれたのだろう。

「ただ、今回の彬子さまのように皇族がはっきりと愛読書を明かされるのは珍しいことです。昭和天皇はかつて、記者から『好きなテレビ番組』を問われても答えませんでした。立場上、宣伝と受け取られるのを避けるためでした」(前出・皇室記者)

 それでも、皇室の方々もひとりの人間。趣味嗜好があるのは自然なことだ。ご著書や愛読書には、それぞれのお人柄が表れる。

父娘そろって“コトー先生”ファン

 彬子さまは、前述の『赤と青のガウン』の続編ともいえる“帰国後の日常”を綴った『京都 ものがたりの道』を2016年に上梓。2022年には、彬子さまの父である故・三笠宮寛仁さまの生涯をまとめた『ひげの殿下日記』の監修を務められた。また、寛仁さまも『トモさんのえげれす留学』というタイトルの留学記を出版されたことがある。

 彬子さまのように日頃から漫画を楽しまれているのは天皇陛下だ。陛下は2022年12月、雅子さまと愛子さまとご一緒に、離島医療を描いた映画『Dr.コトー診療所』の上映会に臨席された。

「皇太子時代から、山田貴敏氏による原作漫画のファン。ご一家で上映会に足を運ばれたのも、雅子さま、愛子さまとご一緒に鑑賞したいという、陛下のお考えによるものだったそうです」(別の皇室記者)

関連記事

トピックス

小島瑠璃子(時事通信フォト)
《亡き夫の“遺産”と向き合う》小島瑠璃子、サウナ事業を継ぎながら歩む「女性社長」「母」としての道…芸能界復帰にも“後ろ向きではない”との証言も
NEWSポストセブン
会見で出場辞退を発表した広陵高校・堀正和校長
《海外でも”いじめスキャンダル”と波紋》広陵高校「説明会で質問なし」に見え隠れする「進路問題」 ”監督の思し召し”が進学先まで左右する強豪校の実態「有力大学の推薦枠は完全な椅子取りゲーム」 
NEWSポストセブン
起訴に関する言及を拒否した大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、ハワイ高級リゾート開発を巡って訴えられる 通訳の次は代理人…サポートするはずの人物による“裏切りの連鎖” 
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
新体操フェアリージャパンのパワハラ問題 日本体操協会「第三者機関による評価報告」が“非公表”の不可解 スポーツ庁も「一般論として外部への公表をするよう示してきた」と指摘
NEWSポストセブン
スキンヘッドで裸芸を得意とした井手らっきょさん
《僕、今は1人です》熊本移住7年の井手らっきょ(65)、長年連れ添った年上妻との離婚を告白「このまま何かあったら…」就寝時に不安になることも
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
《広陵高校、暴力問題で甲子園出場辞退》高校野球でのトラブル報告は「年間1000件以上」でも高野連は“あくまで受け身” 処分に消極的な体質が招いた最悪の結果 
女性セブン
代理人・バレロ氏(右)には大谷翔平も信頼を寄せている(時事通信フォト)
大谷翔平が巻き込まれた「豪華ハワイ別荘」訴訟トラブル ビッグビジネスに走る代理人・バレロ氏の“魂胆”と大谷が“絶大なる信頼”を置く理由
週刊ポスト
お仏壇のはせがわ2代目しあわせ少女の
《おててのシワとシワを合わせて、な~む~》当時5歳の少女本人が明かしたCM出演オーディションを受けた意外な理由、思春期には「“仏壇”というあだ名で冷やかされ…」
NEWSポストセブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 「石破おろし」の裏金議員「入閣リスト」入手!ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「石破おろし」の裏金議員「入閣リスト」入手!ほか
NEWSポストセブン