国内

美智子さま「杖をつかずに一般参賀に参加」の目標を見事に実現 宮内庁病院は看護師2名の追加採用を決定、“快復のカギ”となるか

けがの前と変わらない立ち姿を披露された美智子さま(2025年1月2日、東京・千代田区。撮影/JMPA)

けがの前と変わらない立ち姿を披露された美智子さま(2025年1月2日、東京・千代田区。撮影/黒石あみ)

 冬晴れの下、新年一般参賀が2年ぶりに開催された。午前10時過ぎ、皇居・宮殿のベランダにはまず天皇皇后両陛下が、続いて上皇ご夫妻が姿を見せられた。昨年10月に右大腿骨を骨折し手術された美智子さまが手にされていたのは、杖ではなく扇子と手袋。上皇さまに寄り添い、穏やかな笑みを浮かべられていた。

「美智子さまは介助者をつけることなく、ご自身の足で力強く歩かれていました。大けが以来の“杖をつかずに一般参賀にお出ましされる”という目標を、見事に実現されたのです」(宮内庁関係者)

 12月下旬には骨折前の日課だった上皇さまとの朝夕の散歩も再開された美智子さま。徐々に歩行のスピードも戻りつつあるというが、まだ全快とはいえないようだ。

「美智子さまは一般参賀の午前の部の計3回に参加されました。2回目までは杖なしでお出ましされましたが、3回目は左手に杖が握られていた。美智子さまは何度も注意深く足元を確認されながら歩かれ、上皇さまが美智子さまを気遣うしぐさをされた場面もありました。ご自身の体調管理に余念がない美智子さまですから、“転ばぬ先の杖”だったのかもしれません」(皇室記者)

 宮内庁は、そんな美智子さまの気持ちに呼応するかのように、“快復のカギ”を握る、ある動きを見せた。4月1日付で、宮内庁病院に2名の看護師を追加採用することを決めたのだ。

「皇族のほか、宮内庁や皇宮警察の職員などが利用する宮内庁病院では、定期採用はしておらず、必要に応じて新たな人材を招き入れています。美智子さまのけがが記憶に新しいタイミングでの人員補充は、健康管理を万全なものにしたいという美智子さまのお気持ちを汲み取ってのことなのかもしれません」(前出・皇室記者)

 美智子さまにとって宮内庁病院は3人のお子さまを出産された思い出深い場所だが、その記憶は幸せなものばかりではないという。

「美智子さまは1986年、宮内庁病院で子宮筋腫の手術を受けられました。退院して上皇さまと再会された際に、上皇さまの肩に顔をうずめて涙を流されたほど入院生活は心細いものだったといいます」(前出・皇室記者)

 子宮筋腫の手術を受けた頃からはや40年ほどが経過し、美智子さまは昨年、卒寿を迎えられた。

「この数年で頸椎症性神経根症や白内障、乳がんなど、さまざまな疾患が美智子さまを襲いました。体の状態は満身創痍。周囲に『体中にいろいろな痛みがあるから、どれがどれかわからなくて……』と打ち明けたこともあったといいます。

 今回のけがに関しては、スムーズな手術と懸命なリハビリが功を奏して、驚くほどの快復を見せました。しかし、美智子さまがご自身の体力の衰えを実感されたこともまた事実でしょう。今後同じようなことが起きてもおかしくないと覚悟されているでしょうし、そのときに再び心細い思いをしないで済むように、看護師募集という“緊急号令”をかけられたのかもしれません」(前出・皇室記者)

 美智子さまの自信と不安が交差した一般参賀は無事に幕を下ろした。

女性セブン202511623日号

関連記事

トピックス

新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
マッチングアプリぼったくり。押収されたトランプやメニュー表など。2025年5月15日、東京都渋谷区(時事通信フォト)
《あまりに悪質》障害者向けマッチングアプリを悪用した組織的ぼったくりの手口、女性がターゲットをお店に誘い出し…高齢者を狙い撃ちする風俗業者も
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
“じゃないほう”だった男の挑戦はまだまだ続く
「いつか紅白で『白い雲のように』を歌いたい」元猿岩石・森脇和成が語る有吉弘行との「最近の関係性」
NEWSポストセブン
白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…
白鵬「世界相撲グランドスラム」構想でトヨタ以外の巨大スポンサー離反の危機か? “白鵬杯”スポンサー筆頭格SANKYOは「会見報道を見て知った。寝耳に水です」
週刊ポスト
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落事故》「ボタンが反応しない」「エアコンが起動しない」…“機内映像”で捉えられていた“異変”【乗客1名除く241名死亡】
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン