国内

美智子さまの側近としてサイバー犯罪捜査のスペシャリストを招聘、SNSでの誹謗中傷も影響か 宮内庁はインスタによる広報を充実させるべく前年比10倍以上の予算計上

SNSでの誹謗中傷を許さないという思いがある美智子さま(2025年1月2日、東京・千代田区。撮影/黒石あみ)

SNSでの誹謗中傷を許さないという思いがある美智子さま(2025年1月2日、東京・千代田区。撮影/黒石あみ)

 上皇さまのライフワークであるハゼの研究のために、1月20日午前、上皇ご夫妻は皇居を訪問された。91才の上皇さまはいまでも週3回、研究を続けられている。今回のように、時には美智子さまも同行され、おふたりで進捗についてお話しされることもあるという。

 そうした穏やかな日々を送られる上皇ご夫妻のスケジュール管理や、日常生活のお世話などを行い、「秘書」のような役目を果たすのが、上皇侍従や上皇女官といった宮内庁の側近職員たちだ。

「日々おそばでお仕えする上皇侍従や上皇女官は、上皇ご夫妻と私的なお話をしたり、相談相手になることもあります。上皇さまが退位されてから6年ほどが経過し、上皇ご夫妻がお出ましされる機会は激減しましたが、重要な職務のひとつです」(皇室記者)

 その上皇侍従のひとりが、1月10日付で入れ替わった。新たに着任したのは、警察庁出身の倉前嘉孝氏だ。

「過去にはサイバー犯罪の捜査を行う部署で働いていたことがあります。サイバー犯罪捜査官の職務には、インターネットを使って不正にデータを盗んだり改ざんしたりするサイバー攻撃の取り締まりのほか、SNS上での殺害予告や誹謗中傷といった悪質な書き込みを行う人物の捜査などが含まれます。

 宮内庁は昨年4月にインスタグラムを開設し、日本の皇室にもSNS時代が到来しましたから、このタイミングでの招聘はSNSの分野にも無関係ではないでしょう」(前出・皇室記者)

 そもそも宮内庁がSNSの運用を検討し始めた発端は、眞子さんの結婚を巡る騒動にあるとされる。

「SNSを含むインターネット上には、眞子さんの結婚に対する批判や誹謗中傷があふれました。宮内庁は情報発信力の弱さを痛感し、正しい情報を適宜発信すべく、SNSアカウントの開設に舵を切ったといいます。

 当時眞子さんが抱えた苦しみを、美智子さまは『家族全体の苦しみ』と表現されていました。また、美智子さまご自身も2023年頃、インターネット上で根も葉もない情報が飛び交い、激しいバッシングの対象とされたことがありました。

 美智子さまは電子媒体に明るいわけではありませんが、ご自身について知らない間に、さまざまに書き込まれていたことに大きなショックを受けられ、誹謗中傷を許さないという思いを持たれていると聞いています」(宮内庁関係者)

 宮内庁は、インスタグラムによる広報をより充実させるべく、2025年度予算に2024年度の10倍以上となる2700万円余りを計上した。

「露出が増え、多くの人の目に触れるようになればなるほど、寄せられる声は玉石混淆となります。そうなったとき、サイバー犯罪に明るい人が宮内庁内にいるということは、誹謗中傷に悩まれる皇族方の安心材料になる。美智子さまが感じていらっしゃる不安も和らぐのではないでしょうか」(前出・皇室記者)

 美智子さまの穏やかな日々が守られるようにと、ベストが尽くされている。

女性セブン202526日号

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン