“女子のスポーツ選手=さわやかなお色気”“かわいいユニフォーム姿への憧れ”は、おじさまたちにとって永遠なのである。
件の潮田玲子もこのタイプで、運動神経だけでなく頭の回転が速い人なのだなぁとしばしば感心させられた。
私はいま『ドデスカ!』(メ~テレ)でビーチバレーの浅尾美和さんと共演しているのだが、彼女もまた、おじさまに大人気。一児のママになってからは、生活感あふれる確かなコメントに視聴者の支持がさらに高まった。
もちろん、スポーツコーナーでのコメントは、さすがというべきもので、プロ野球選手のナイスプレーに対し、「あの体勢から送球できるということは、背筋が強いということで…」といった専門的なコメントをしたり、引退を発表した山本昌さんのVTRに涙を浮かべたりするのである。
秀逸だったのは、早稲田実業の清宮幸太郎くんについてだ。彼は必ず3年生をたてるコメントをするが、「あれはすごく大切なこと。ああやって1年生の男子ばかりが注目されてしまうと、3年生の女子が怒ると思います」と、体育会系女子ならではの裏話を教えてくれたこと。これはスポーツにキチンと向き合ってきた人でなければできないと感心した。
話を岡副麻希に戻そう。『めざましテレビ』は、彼女にはもっともっとスポーツを担当させるべきではないか。現場に出したり、インタビューをさせたりしたら、きっと、もっと活きると思うし、あの黒さも、さらに多くの人に浸透すると思う。
5年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、“スポーツ専門キャスター”を目指すのは悪くはない選択だろう。
フジテレビには、女子ゴルフ中継というと呼ばれる安藤幸代アナ(共同テレビ)がいるし、今年1月に退職してしまったが、テレビ朝日には、1980年のモスクワ大会から2014年のソチ大会まで、夏季冬季含めオリンピックを17回も取材し、女子マラソンでは実況アナも担当した宮嶋泰子さんがいらした。
お天気<スポーツ<ニュースというステップアップ(のようなもの)は、そろそろ考え直したほうがいい。スポーツ専門女性キャスターよ、もっと出てこい!