《年配の女性の方がより魅力的で、女性の良さが“若さ”だけに振れないと言いますか。その年齢にあった嗜好で美しく年を重ねていく方が非常に多いです》
そんな生き方は、フランス女性だけではなくなっている。先日、モデルの亜希(47才)が、彼女の実母の命日に『インスタグラム』にアップした1枚の写真が話題を呼んだ。ひまわりの花束を抱えたその横顔には、いくつかのシミがありありと浮かんでいたのだ。
消しゴムで消すように、何度も美容液をこすりつけたり、レーザーをあてたり、ファンデーションやコンシーラーを重ねたり…そんなことを繰り返しながら、日々濃く、広がるシミと闘っている女性たち。
「亜希さんのシミは、“それが何か?”とでもいうような潔さ。目尻のシミやカラスの足跡を見ては必死に抵抗している自分がなんだかすごいちっぽけな人間に思えて、惨めになりました」(45才・会社員)
スマホのアプリは日々進化しており、シミやしわを簡単に消して美肌にしたり、輪郭や体形の修正もタッチひとつでできる。それでも亜希がシミを隠さなかったのには理由がある。
『ボクらの時代』(フジテレビ系)に、佐田真由美(38才)と滝沢眞規子(38才)とともに出演した際、ファッション誌の撮影現場での話として、彼女はこう話していた。
佐田「今ってすごいきれいに直してくれたりするし」
亜希「で、雑誌見た時に、“あっ、これ、私じゃない”(苦笑)」
そして彼女は、雑誌の掲載にあたり、わざわざ「シミを消さないで」というリクエストをしているというのだ。きっかけは、息子の一声だったとも。
亜希「子供の目がすごく冷静で。“ママがやってるのは嘘つきだね”って平気で言うから。“えっ”て言うと、“これ、偽だよ”って。“偽って何”って言ったら、“偽りの偽”って。やっぱり家にいる私と違うから」
※女性セブン2016年8月18・25日号