女子アナとプロ野球選手の結婚といえば、“王道”と言われる組み合わせだった。過去には、イチロー選手と福島弓子さん(当時はTBS)、古田敦也氏と中井美穂アナ、元木大介氏と大神いずみアナ、石井和久氏と木佐彩子アナ、高橋由伸現巨人軍監督と小野寺麻衣さんなど、枚挙にいとまがない。いずれも90年代から2000年代にゴールインしたカップルだ。2010年代に入ると、ある傾向が顕著だ。キー局女子アナとのカップルが減り、地方局の女子アナと結婚するケースが増えたのだ。

「地方は東京ほどマスコミの目も厳しくないし、現場の雰囲気もほのぼのとしていて、プロ野球選手も羽根を伸ばしやすい。巨人の選手よりも、阪神やソフトバンク、日ハムの選手の方が派手に遊んでいる印象です。女子アナの方も、相手がプロ野球選手ともなれば、普段なかなかお目に掛かれない“超優良物件”。それに地方局の女子アナは社員ではなく、年契約の契約社員というケースも多く、驚くほど給料も安い。キー局の女子アナとはハングリーさが違いますよ。中には、我々記者にプロ野球選手との食事会を依頼してくるコまでいますからね(笑い)」(スポーツ紙の野球担当記者)
 
 そしてここ数年は、90年代から2000年代のようにキー局の女子アナとプロ野球選手とのカップルが増えてきている。2014年には、広島の堂林翔太投手がTBSの枡田絵理奈アナと結婚、冒頭で挙げたように2016年を見ても、キー局女子アナとのカップルは増加傾向だ。その背景について、別の民放テレビ局編成担当はこう語る。

「一時期はIT長者や会社経営者、飲食店経営者などに触手を伸ばしていたキー局女子アナもいましたが、折からの不景気もあり、プロ野球選手が再評価されている観はあります。一昔前には羽振りが良かった会社がいきなり倒産するなんてこともざらですからね。もちろん、プロ野球選手にもケガのリスクはありますが、大物選手ともなれば監督やコーチ、解説者など、引退後も新たな仕事にありつける。それに結婚後も、自分も仕事をする場合、1年間の約半分は地方遠征などで家を留守にするプロ野球選手は気を遣うこともなく、夫として最適という声もあります」
 
 今後もプロ野球選手を巡る女子アナたちの婚活バトルはますます激しさを増しそうだ。

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