芸能

数字をもってることでは別格の「花の中3トリオ」

桜田淳子が再びステージに(博品館劇場公式サイトより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、いままた脚光を浴びる「花の中3トリオ」について。

 * * *
「ワイドショーや女性週刊誌の“顧客”に馴染みがあるから」というのが最大の理由ではあるのだが、ここにきてまた「花の中3トリオ」こと、山口百恵、桜田淳子、森昌子が“話題”を振りまいている。

 日本テレビ系『スター誕生!』に合格し、芸能プロダクションからスカウトを受けてデビューをした3人。森昌子は抜群の歌唱力を誇り、桜田淳子はエンゼルハットと脚線美で男性ファンが多く、山口百恵はその神秘的なキャラクターと大人びた楽曲で人気を博した。

 森昌子と山口百恵はホリプロ所属で、同事務所は石川さゆりを入れてトリオで売り出す算段だったが、『津軽海峡冬景色』以前、ヒット曲に恵まれなかった石川に代わり、サンミュージックに所属した桜田淳子が「花の中3トリオ」となった。

 同時期、「新御三家」と呼ばれた郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹と「花の中3トリオ」は、『明星』や『平凡』の表紙を飾ったり、歌番組やドラマで共演。特に歌唱力が高かった森昌子と野口五郎はモノマネも上手で、モノマネ番組のスターでもあったし、『8時だヨ!全員集合』(TBS系)でのコントに定評があったのは桜田淳子。郷ひろみは『プラチナゴールデンショー』、野口五郎は『カックラキン大放送』(共に日本テレビ系)にレギュラー出演した。そして彼らはドラマや映画などで恋人役を演じることもあり、それぞれのファンをやきもきさせたものである。

 そんな「花の中3トリオ」も「新御三家」も、結婚、離婚、再婚、闘病などを始め、ずっと芸能マスコミに“話題”を提供してくれているが、ここにきて、また「花の中3トリオ」がワイドショーや女性週刊誌に話題を振りまいている。

 まずは山口百恵。夫の三浦友和がドラマ『就活家族』(テレビ朝日系)のPRで露出が増え始めてからというもの、「百恵さん」を主語にした芸能ニュースが花盛りで、そこに数字があることは先週、当コラムでも書いた。百恵さんが得意のキルトを展覧会に出品し、3作中の2作が子供部屋で使うモノだったことから、彼女が「早く孫を抱きたい」と友人に語ったという女性週刊誌の記事に注目が集まり、それを取り上げたワイドショーの毎分グラフが急上昇したのだ。

 つまり三浦友和の“リアル家族”は、「就活」ならぬ「婚活家族」というワケ。そんな三浦家の次男、三浦貴大が、鈴木亮平主演のスペシャルドラマ『銭形警部』(日本テレビ、hulu、 WOWOW)に出演するため、その番宣で日本テレビ系の生番組やバラエティーに出ずっぱりだった。

 その際にも、話題になるのは母・百恵さんのこと。『スッキリ!!』では、貴大自らが「僕が高校生ぐらいのときに、実家に来ていただいて…」と、MCの加藤浩次が三浦家に遊びに来たときの話を披露。「誰かの焼酎の一升瓶を割りましたよね」と暴露したのである。

「本当にすいません。(中略)百恵さんが拭いていらっしゃって…」と加藤は恐縮しきりだった。

 森昌子の息子たちも話題だ。なかでも長男のTAKA(本名・森内貴寛)は、若者に絶大な人気を誇り、海外での活動にも定評があるロックバンド、ONE OK ROCKのボーカルで作詞作曲も担当するメインメンバー。

関連記事

トピックス

遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
大分県選出衆院議員・岩屋毅前外相(68)
《土葬墓地建設問題》「外国人の排斥運動ではない」前外相・岩屋毅氏が明かす”政府への要望書”が出された背景、地元では「共生していかねば」vs.「土葬はとにかく嫌」で論争
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
《悠仁さまの周辺に緊張感》筑波大学の研究施設で「砲弾らしきもの」を発見 不審物が見つかった場所は所属サークルの活動エリアの目と鼻の先、問われる大学の警備体制 
女性セブン
清水運転員(21)
「女性特有のギクシャクがない」「肌が綺麗になった」“男社会”に飛び込んだ21歳女性ドライバーが語る大型トラックが「最高の職場」な理由
NEWSポストセブン
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン