芸能

歌番組のコラボ企画、実現までの苦労と覚悟のネット炎上

大型歌番組では驚きのコラボが次々実現(番組HPより)

 嵐×乃木坂46、Sexy Zone×モーニング娘。’17、Perfume×水卜麻美アナ(30才)×近藤春菜(34才)など、あっと驚くコラボを連発し15%を超える視聴率を獲得したのは日本テレビ系『ベストアーティスト2017』(11月28日放送)だ。

 これに負けじとフジテレビ系『2017FNS歌謡祭』は、二夜(12月6日、13日)にわたって平井堅(45才)×欅坂46・平手友梨奈(16才)、ゆず×三浦大知(30才)など“初顔合わせ”のコラボや、初代モーニング娘。の復活など、スペシャル企画を次々と繰り出して応戦し、アツ~い視聴率バトルを繰り広げた。音楽評論家の富澤一誠氏が解説する。

「近年、年の瀬の大型歌番組はテレビ局にとっては高視聴率が期待できる優良コンテンツ。しかし、これまでのように、ただアーティストに歌わせるだけでは視聴者に見てもらえない。そのためにテレビ局も巨額な制作費を使い、これまで見たことのない組み合わせのコラボを次々と実現させている。アーティスト側も、旬な人物や他のアーティストと組むことによって、新鮮味や箔をつけることができる。今後もこの流れはしばらく続くと思いますよ」

 テレビ局がコラボの組み合わせを提案することが多いが、アーティストから企画を持ち込まれる場合もあるという。フジテレビ関係者が話す。

「『FNS歌謡祭』では、奥田民生さんが初出演を果たしましたが、これはTOKIO・長瀬智也さんからの熱烈なオファーで実現した。番組への出演には積極的ではなかった民生さんに長瀬さんが“ぼくの青春の象徴である『さすらい』を一緒に弾き語りしたいんです”と熱弁をふるい出演が決まったそうです」

 各局が力を注ぐ音楽特番だけに、出演者はその年を象徴するアーティストや、往年の大スター、人気アイドルと、多忙なスケジュールに追われる人気者ばかり。コラボの場合、練習時間の少なさに苦悩するという。

「『FNS歌謡祭』の一夜目はグランドプリンス新高輪・飛天の間で行われました。19時からの生放送にもかかわらず、出演する全アーティストが午前11時までに会場入りし、本番ギリギリまで練習していました。まさに“一夜漬け”でパフォーマンスを披露しているんです。初めて参加したスタッフは“ほとんどぶっつけ本番じゃん”と驚いていました」(前出・フジテレビ関係者)

 実際、『ベストアーティスト2017』でRADIO FISHとコラボしたNEWSの手越祐也(30才)が、メンバーに舞台裏を暴露されている。

「チャラチャラしているように見えていちばん練習してた。Perfumeさん(の出番)がおれら(NEWS)の1つ前だったんですよ。でも手越は(Perfumeが歌う)『ポリリズム』を全然見ないで、ひとりで練習してました。もう目バキバキで(笑い)」

 日本を代表するトップアイドルさえもが骨を折るコラボ。だからこそ、視聴者も胸を躍らせるのだろう。数あるコラボの中でも双方のファンをやきもきさせたのが、『ベストアーティスト2017』での嵐×乃木坂46のコラボだ。

「ジャニーズが女性アイドルとコラボするなんて前代未聞です。日本を代表するアイドルグループとの共演を見てみたいと思っていた人は多いはず。画期的な試みですよね」(前出・富澤氏)

◆だが、“事件”も起きる

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト