「敏勝さんの自殺を苦にして、しばらくして祖父の善吉さんが後を追うように自殺しました。そのとき、問題になったのが善吉さんの遺産の行き先でした。善吉さんは実家近くに土地を持っていて、残された祖母や敏勝さんの弟さんとの間で、いろいろと兼ね合いをつける必要があったんです。佳代さんは、敏勝さんを亡くす前から夫の実家とは断絶状態でしたから、“自分と息子のところに遺産が入らないのでは”と心配したようでした」(前出・知人男性)
◆彼氏のことを「父です」と紹介した
相続の基本的なルールでは、相続人である「子」が亡くなっていた場合、代わりに「孫」が遺産を相続する。これを「代襲相続」という。つまり、善吉さんの遺産は、小室さんに相続権があるということだ。
とはいえ、あくまでこれは法的な目安であって、遺言などによっては、そのルール通りに分配されないケースは多々ある。知人男性が続ける。
「佳代さんは亡き夫の実家とは没交渉だったので、遺産の行方を心配していました。そこで私に“実家に顔を出しづらい。遺産受け取りの交渉をしたいという手紙を届けてくれないか”と依頼してきたんです。佳代さんの敏勝さんの死後の憔悴ぶりはいたたまれなかったので、私はそれを引き受けました」
知人男性は、佳代さんから預かった手紙を持って敏勝さんの実家を訪れた。その後、話し合いは順調にいき、遺産は小室さんの手にもわたったという。
「なぜ直接、佳代さんが夫の実家と連絡をとらなかったのか疑問でしたが、その後にある男性を紹介されて、事情がよくわかりました。佳代さんはあるとき、“私の父です”と言って、年配の男性を紹介しました。すらっとした長髪の人だったんですが、佳代さんの父親にしては若いなと感じました。その後、その男性は父親ではなく、当時の交際相手だったいうことを聞きました。敏勝さんが亡くなって日も経たないうちに、新しい男性がいることを言い出しにくく、遺産相続にも影響するかもしれないと心配したのかもしれませんね」(前出・知人男性)
その交際相手の男性とは、前出のAさんのことだった。本誌・女性セブンがAさんのもとを訪ねると、「なにも話しません」と言うばかりだった。