一方、ベッキーについては、1日の『サンデージャポン』(TBS系)で西川史子センセイが「ベッキーに手を出すなんて…」とコメント。西川センセイは、いわゆるゲス不倫になぜか毎回厳しく、当時、ベッキーについても容赦なかったと記憶している。
だが、思い出してほしい。10代、20代のベッキーは、仕事一筋で、タレントとして一人前になるまでは恋人を作らない…というルールを自分で作っていた人である。
私は彼女が10代の頃から仕事をしてきたが、私が見る限り、裏表のない、いわゆる“いい子”だった。
ところが、流出したLINEからみえてきたのは、道ならぬ恋に没頭する彼女の大胆過ぎる言動。「年末年始」に「既婚者の実家」を「揃って訪ねる」という非常識さも、既婚女性からしてみたら「ありえない」ということで、一気に主婦を敵に回した。
繰り返しになるが、ベッキーは決して“恋多き女性”ではなく、恋愛経験の少なさが、ルール違反や非常識な行動に繋がってしまったのではないかと私には思えたものだ。
当時、「なんと言われようと私はこの人が好きだし結婚したいので」とベッキーが言いきったら世論を味方につけることができたのではないか…と言っていた人たちがいた。危険な賭けだとは思うが、会見でウソをつくよりは確かにマシだったかもしれない。
結局、ベッキー(と所属事務翔)は時間制限や「一社につき一問」と質問数を制限をしたり、囲みではなく離れたところから質問させたりと、2度の会見で複数の失敗を犯してしまう。そのおかげで後に続いた“ゲス不倫”の主役たちは、「正直に」「素早く」「制限なしに」「囲みスタイルで」マスコミ対応することで、ずいぶん救われたと思う。
いまとなっては、なぜ、ベッキーだけがあんなにもバッシングされ続け、すべてのレギュラーを失い、地上波のレギュラーに、いまも復帰できていないのか、「よくわからない」という人のほうが多いのではないだろうか。
騒動から2年半。似たようなゲス不倫が起きたとしても世論はずいぶん甘くなっているし、あれだけベッキーに嫌悪感を示していた女性視聴者の中にも、「好きになってしまったら、しかたないのかも」「そろそろ、許してあげてもいいのかも」という気持ちになっている人がチラホラ出てきているのも事実だ。