今田は同世代の一般人に比べたら、間違いなくモテるだろう。しかし、今田の理想はタレントであることを念頭に置いても年相応を超えてくる。
6月14日の『ナインティナイン 岡村のオールナイトニッポン』にゲスト出演した今田。そこでは語られたのは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する売れっ子独身芸人、今田耕司(52)、岡村隆史(47)、又吉直樹(38)の3人からなるグループ「アローン会」について。
番組終盤、リスナーから「アローン会が注目している気になる美女はいますか?」と質問メールが届く。
「『海街ダイアリー』メンバーいいよね。綾瀬はるかさん(33)、長澤まさみさん(31)、夏帆ちゃん(27)、広瀬すずちゃん(20)。ダイアリーメンバーと飯食えたら楽しいやろうな!」と陽気に答える今田。
最年長の綾瀬はるかですら、今田との年齢差19歳。広瀬すずに関していえば、32歳も離れている。お父さん的な存在として、そのメンバーと同席したいのなら理解できる。しかし、文脈的に読み取れるのは、交際相手候補として卓を囲みたいという今田の心情。
安田大サーカス・クロちゃん(41)の「アイドルと付き合いたい!」という気持ちは、年齢や立場から不相応だとイジられる。しかし、今田は上記のような発言をしてもポジションゆえにイジられることはない。言っていることはクロちゃんと全く一緒なのに……。
今田には、52年間の歴史で積み上げた心の防波堤が存在しない。「ただ、ただ若い女性と交際したい!」という欲望がドバドバと漏洩中。地位、名声、金銭を持つ今田が未だに結婚できない理由はここにある。心が良い意味でも悪い意味でも瑞々しくピュアなんだ、それこそ『海街ダイアリー』のごとく。その純真な恋心に女性陣は引く、大海の波のように。僕はその気持ちを痛いほど理解できるけど。
ピュアさとは、本音と建前の”建前”だけを受け入れちゃう心だ。僕の場合、イラストに関しては倉田のようにピュアではない。イラストで得た金銭を評価軸として、自身のイラストの価値を判断している。
ただ、恋心に関して言えば圧倒的に今田派。この前、飲んだ某雑誌の編集長に「そこまで好きなら、ヨシムラさん、吉岡里帆と付き合った方がいいですよ」と言われれば、何も考えずに「そっか、そうすればいいんだ!」と飲み込んでしまう。次の日には「僕、吉岡里帆と付き合います!」と各所に報告していた。冷静に考えたらあり得ない夢恋愛を望む。これを「バカだけどカワイイ」と微笑ましく見てもらえるのは高校生まで。それ以上に年を重ねれば、極上にイタい人。そんな厳しい現実を『バチェラー・ジャパン シーズン2』の感想を語り合った女性陣から学んだ。
僕は自らの勘違いをすぐに是正したい。もう今すぐに。